イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンソングスチャート認知度拡大の施策を考えてみる

日本における音楽チャートの信頼度はビルボードジャパンのほうが高い...という自分の考えは、このブログに接してくださった方には自明かと思われます。しかしながら、チャートそのものにほぼ問題を感じなくとも、その"広め方"には疑問を抱いており、最近も問題提起ならびに個人的な提言を行わせていただきました。

オリコンがこの秋にも複合指標化することを明言し、ビルボードジャパンとほぼ台頭の立場になるわけですが、知名度的にはオリコンが圧倒的に勝っているだろうことを踏まえれば、ビルボードジャパンはこの半年強の間に自身の存在を広く認知させないといけないはず。ではどうすればいいか...自分が考えた最善策を記載してみます。

 

① チャート速報を生放送で配信する

実は米ビルボードソングスチャートを毎週勝手ながら訳して紹介しているのですが、それは日本時間の火曜早朝にトップ10プラスアルファの速報が紹介されるため。自分はネットで文面にてまとめられたものを訳していますが、その記事が登場する前、ビルボードの"中の人"が速報を配信しているのです。たとえば今週発表分はこちら。

これと同じことを日本でやってみるのはどうでしょう。ネットならばそんなに難しくないでしょうが、出来ればラジオメディアを介してということをお勧めします。ネット/メディアに関係なくチャートや音楽好きが視聴(聴取)習慣を持つようになります。そしてネットやラジオはSNSとの親和性が高いゆえ、Twitter等を介して広がっていくでしょう。

 

② 生放送配信直後、ネットに記事を掲載する

①と②をタイムラグを設けず行うことで、情報をきちんと提示する姿勢も示すことが出来ます。今週の米ビルボードソングスチャートにおいては生放送での配信終了直前(おそらくは1位紹介直後)に記事を掲載。配信→記事掲載の流れがスムーズであれば、生放送を視聴した方はそのまま記事閲覧に流れるはずです。

これと同じようなことを日本でもお願いしたいところ。現状ではビルボードジャパンのネットでの記事掲載は水曜午後になっていますがこれは上位100曲掲載のタイミングに併せてのもの(記事自体は上位20曲の掲載プラスアルファとなっていますが)。米ビルボードでは速報から上位100曲の掲載まで半日以上あり、"まずは速報を出そう!"という精神(誠意的なもの)が伝わってきます。ゆえに、現在よりスケジュールがタイトになるかもしれませんが、火曜夜の生放送配信およびニュース掲載、水曜のチャート刷新という流れが理想です。

 

③ 速報をフォローアップする"詳報"の番組を用意する

先に掲載したリンク先にあるように、現在はニッポン放送にて番組が放送されていますが同局の番組の扱いの悪さには辟易しており、番組(コンセプト)の移籍を願っています。そこで、理想論でしかないのですが敢えて書くならば、聴取率の最も高いTBSラジオに移し、速報を火曜21時台もしくはナイター枠に新設される『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18-21時 4月2日スタート)の火曜放送分に内包、詳報を『アフター…』に移る宇多丸さんがこの春まで担当する土曜22時枠に設けるのもいいかもしれません(※このエントリーは私用の関係上、2月15日に記載しました。そのため昨日発表された新番組については知りませんでした)。現段階で既に春からのタイムテーブルは固まっているかとは思いますが、ならばどこかしらの枠で秋から開始してはどうでしょう。先述したチャートチェックの習慣化を(言葉は悪いかもですが)聴取率獲得に利用すること、そしてラジオでヒットしている音楽をきちんと流すという原点に立ち返る意味でも意義深いと思うのですが如何でしょうか。

 

 

あくまで理想論であることは百も承知。頭の中にある理想をアウトプットしてみました。