素敵な音楽に偶然出会ったことの喜びは、何物にもかえがたいものです。
今週月曜放送の『ごごラジ』(NHKラジオ第一)でOA。思わずShazamを起動してメモ。一発で虜になりました。
大阪出身のR&B歌手、そして現在はゴスペルも歌っているとのこと(詳細は公式ホームページを参照してください)。所属バンドの解散後、1977年に『Typhoon Lady』をリリース、そこに収録されていたのが件の「Sexy Woman」なのです。
この曲については『夜のヒットスタジオ』の生パフォーマンスも残っていました。艶やかさと力強さがレコーディング音源より倍増...生で聴いたら圧倒されること間違いないでしょう。
この曲は後に7インチで再発されているのですが、この曲と共に両A面となった「ふわり ふわふわ」がまた素晴らしく。
一聴してもしや!?と思ったのですが、この曲、流線形「レインボー・シティ・ライン」(アルバム『TOKYO SNIPER』(2006)収録)の源泉かもしれません。ちなみに”ダ・チーチーチー”が入っているのも一緒。大上さんの放つフリーソウル的多幸感は絶品で、ゆえに彼女をはじめとする1970年代の邦楽をインスパイア源とした現代の作品が少なくないのかもしれません。
こういう嬉しい発見が続々と得られるのはラジオで大上留利子さんを知ったゆえ。こうやって新しい曲や歌手に出逢える喜びは、他メディア(ネット含む)経由であることも少なくありませんが、ラジオ経由がひときわ多いかもしれません。
そういえばASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんが最近こんなことをつぶやいていました。
ラジオはタダでたくさんの音楽を聴けるからいいよね。しかも、何が良いって、まったく好きでもない、気になってもいない音楽を聴けるところなんだよね。意外な出会いがある。好きなものだけ掘ってるのも楽しいけれど、それだと閉じちゃうから。たまに事故的な出会いがあるから、ラジオって好き。
— Gotch (@gotch_akg) 2017年8月20日
自分も少し似た考えを踏まえたエントリーを載せたことがあるのですが(ラジオが生き残る可能性(2016年2月11日付)参照)、後藤さんのような考えを持つ多くの方のためにも、ラジオが新曲や隠れた名曲をきちんと意識してかけるようになると嬉しいですね。