テイラー・スウィフト、やはり動き出しましたね。
日本時間の木曜日未明にテイラーの公式ツイッター、インスタグラムで約3年ぶりとなるアルバム『Reputation』を11月10日にリリースすると発表。
さらに、先行シングルとなる新曲が米現地時間の木曜日(8月24日)夜に公開されることを告知した。
これまでは2年に一枚のペースで10月もしくは11月にリリースしてきたため、前作『1989』(2014)から3年が経過した彼女の新譜は慣例を破る可能性もありましたが、きちんと踏襲してきた形に。しかも先行シングルは9月以前であることも共通。これにより、先行シングルは2018年の、アルバムは2019年のグラミー賞対象作品ということになります。
リリースタイミングを月曜日に予想したのですが...これでエドもケンドリックもホッとしたかもしれません。
それにしても、ではなぜシングルを”今週”リリース?と考えた際、あの大記録を止められるタイミングがここだったから?というのが私見なのですが、実は同様の見方を米ビルボードも記載しています。
Will Taylor Swift's new single knock #Despacito off the top spot on the #Hot100? Vote! https://t.co/ObUSQcrNip pic.twitter.com/Hxlz3cEWde
— billboard (@billboard) 2017年8月23日
大記録というのは、ルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」による最多首位獲得週の更新。最新9月2日付(日本時間の火曜発表)にて15週目の首位を記録し、次週ジャスティン・ビーバーとブラッドポップによる「Friends」が凌駕しなければ16週目…マライア・キャリー & ボーイズIIメン「One Sweet Day」に並んでタイ記録となるのです。
仮に次週も首位をキープすると仮定して、「Despacito」が再来週、17週目に挑もうとする際に登場するのがテイラー・スウィフトの新曲(タイトル未定)なのです。新曲は現地時間の木曜夜にリリースされ(それゆえ9月9日付チャートではデジタルダウンロードおよびストリーミングを獲得し100位以内にはランクインする可能性があります)、9月16日付チャートで高位置に登場する見込みだと米ビルボードは報じています。実際、前作からの先行シングル「Shake It Off」が544000ものデジタルダウンロードを獲得し、ストリーミング2位およびラジオエアプレイ9位という数値も相俟って2014年9月6日付で初登場1位という記録を達成しているのです。
当時に比べてデジタルダウンロードよりもストリーミングにウェイトが置かれるようになったと思いますが、そのストリーミングを再解禁したことで初登場1位を狙える体制を整えています。
TwitterやInstagram等の全消去、蛇の動画、そして突如のアナウンス...これで話題作りは完璧といえるでしょう。さらに「Despacito」の大記録を途絶えさせる壁になれたのならばますます称賛の声は大きくなるかもしれません。とはいえ、これはあくまで私見と前置きした上で書くならば、前にも書きましたが全消去はファンへの裏切りとも思わせかねない行為であり、無論発し手の自由だとはいえど釈然としない思いがあります。そして何より、リリースされたことに浮足立つのではなく、楽曲のクオリティを冷静に判断してみたいと思います。