今週水曜に発表された、首都圏のラジオ局で2017年2月に行われた聴取率調査の結果。TBSラジオがトップに立ちました…が、その数値を見た瞬間、正直いって驚きました。
首位のTBSラジオは0.9%。この数値は前回(2016年12月)に比べて0.1%ダウン、更に前々回(2016年10月)から比べれば0.4%も大幅に落ち込んでいるのです(なお前回と前々回の数値については、以前弊ブログで触れています。リンクを下記に掲載します)。ライバルであるニッポン放送も前回比0.2%ダウンとこちらも大きく落としており、一方で逆に上がったところがないという事態は、一見すればラジオ(業界)そのものの危機といえるかもしれませんが、これはひょっとしたらradikoのタイムフリー機能を用いたリアルタイム以外での聴取が増えているかもしれません。ビデオリサーチによるラジオ個人聴取率調査のページにはリアルタイムでの聴取のみ対象などという文言はありませんが、仮にリアルタイムのみ聴取率の対象としているのであれば、テレビが最近発表しはじめた総合視聴率のラジオ版を早急に発表しないと、聴取率の落ち込みだけを基とした”ラジオ離れ”という表現が独り歩きしかねないという不安を抱きます。業界の方々には早急な対策を望みます。
さて、番組単位での最高聴取率ランキングでは上位10番組のうち9つをTBSラジオが占めており、その点においては強さを証明した形となりました。詳細は上記TBSラジオのリンク先に掲載されていますが、今回5位に『たまむすび』(TBSラジオ 月-金曜13時)が入っていることに安堵した次第。というのも、以前このようなエントリーを記載したゆえ。
『たまむすび』は月-木曜担当の赤江珠緒さんが妊娠により3月30日の放送をもって番組から離れるのですが、その直前に番組聴取率がトップ10内に返り咲いた形に。そして個人的に注目したのは新パーソナリティ発表の際の、ある表現。
先週木曜の発表で4月からの木曜が”小悪魔と鬼”(赤江珠緒さん命名)になると発表されましたが、この新パーソナリティを紹介する際、赤江さんが自身のことを”出産のため休みに入る”と言っていたのです。みやーんさんによる文字起こしを勝手ながら紹介させていただきます。
ニュース原稿を読む体のため本人の発言ではなく番組側が用意した文章なのかもしれませんが、妊娠発表の際には赤江さんは復帰は未定と話していました(妊娠発表時の報道に関しては赤江珠緒アナ妊娠「たまむすび」3月末降板復帰未定 - 女子アナ : 日刊スポーツ(2月17日付)を参照)。この”復帰は未定”→”休みに入る”という表現の変更は個人的にはポジティブな変化と捉えており、その一因が今回の聴取率調査の結果にある…と考えるのは早計でしょうか。尤も新パーソナリティ発表が聴取率調査の結果発表の前に行われているため、自分の考えはこじつけかもしれませんが。
来週の『たまむすび』は赤江珠緒さん休み前のラストウイーク。出演者、スタッフ、リスナーが楽しく笑顔で赤江さんを送り出す、最高の時間になることを願うばかりです。