イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

♪昔キスならおでこ、今はキスでも…?

昨日何気なくFMアップルウェーブ『J-POPソングス』(土曜16時)を聴いていたところ、とんでもないフレーズを耳に。

♪昔KISSならおでこ 今はKISSでもアソコ わかるでしょ?

しかも"アソコ"の後にはささやき気味に♪アッソコッ アッソコッ というフレーズが…あまりにビックリして、でも曲が知りたくてSiriに聴いてみたところ、"あ、この曲知ってます!"との嬉々とした報告。YouTubeで確認したら間違いなくこの曲でした。

藤井一子「初恋進化論」(1986)

テレビでの歌唱版も。アタマ切れてますが。

衣装も凄いことになってますが、テレビでは本人が♪アッソコッ と歌うんですからなおさらシュール。

 

この「初恋進化論」は「チェック・ポイント」でデビューした藤井一子さんのセカンドシングル。作曲は「チェック…」同様筒美京平さん、そして作詞はなんと阿木燿子さんという大御所が。阿木さん何考えてたの?思ったのですが、この曲を紹介しているブログの内容にめちゃめちゃ納得しました。

藤井一子 「初恋進化論」 - まこりんのつれづれなる日々 in はてな(2008年10月10日付)より

『セックスをネタにして「大人はわかってくれない」とアジテートするツッパリ少女歌謡』を、『逆転満塁サヨナラホームランクラスの好プレーか、みのもんたにナレーションでいじられるようなすっとんきょうな珍プレーか、このふたつしか出来ない』阿木燿子さんに作詞を依頼した結果、とんでもない珍曲が仕上がったわけですね(『』内は上記ブログより)。しかも先述した♪アッソコッ のフレーズは、80年代のアイドル歌謡でよくコーラスを担当したEVEが担当しているそうで、EVEも仕事選べばよかったのになあと思うなど(コーラスについてはレビュー33「初恋進化論」藤井一子 - なつかしのアイドル ラブ&レビューより。勝手ながら引用させていただきました、問題があれば削除させていただきます)。これ、当時も斬新だったのかもしれませんが、たとえばananで堂々とセックス特集が組まれたりエッチな言葉が子供の目に届く範囲で置かれたり(電車の中吊りや床ギリギリに置かれたコンビニのそういう雑誌等)、またネットではモザイク無しの画像や動画が氾濫する今の時代に聴いたとしてもなんだかものすごく恥ずかしくなったわけで…ある意味時代を超越している曲なのかもしれませんね。

 

ちなみに昨日の『J-POPソングス』、自分が聴いた範囲ではこんな流れ。

小原靖子「ちょっとHENSHIN」

相楽ハル子「ヴァージン・ハート」

島田奈美「ガラスの幻想曲」

高井麻巳子「約束」

そして「初恋進化論」…誰ですか80年代アイドルホイホイ仕掛けたのは?