イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

人口30万超の県庁所在地から来月タワーレコードが消える

最近タイムラインで回ってきたこの記事ですが、そこに秋田市タワーレコードも含まれることに。

タワーレコードの閉店は来月26日。

タワーレコードが入っている秋田フォーラスも同日付で一旦閉店し、今年10月に【OPA】として新装開店する予定です。

が、OPAにタワーレコードが入るかどうかは未定。このまま秋田駅前から撤退する可能性は十分あり得るのです。

 

秋田市に近いところに住む友人にこのことを教えてもらったのですが、"これで秋田駅前からCDショップが消える"と言われました。実際調べてみるととんでもないことに。

秋田駅を起点に"CDショップ"で検索した結果は下記に。

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電話帳で"秋田市(秋田県)”にある“CD・DVD・ビデオ・レコード”と検索した結果はこちらタワーレコードのライバル店、HMVは郊外のイオンの中にあり、それらより品揃えの少ないTSUTAYAや、さらに品揃えが少なく新譜に特化したGEOですら近くにないのが現状。画面上一番近いとされるGEO秋田保戸野店までは距離にして2.3キロ、およそ30分歩く計算となります。秋田市は人口31万という都市でありながら核となる駅から徒歩圏内にCDショップがなくなる…単に時代の流れで片付けるにはかなり乱暴な気がします。

 

 

CDセールスが全盛期に比べておよそ半分近くに減り、ネット経由での購入が増えたとはいえ、CDを手にする楽しみ、ジャケ買いという衝動、店員のお勧めCDを知ることなどはCDショップならでは。あのワクワク感が減っていくというのは残念です。また、駅を利用し且つ最新の音楽に興味があるのは主に学生でしょうが、彼らが皆ネットショッピングが出来るわけではないはず(クレジットカードを持たない、そもそもネットショッピングに懐疑的、等)ですから、そういった方には実店舗のほうがありがたいのではないかと。ゆえに彼らは、安価で地域に関係なく楽しめる定額制音楽配信(サブスクリプション)サービスを愛用しているのでは?と考えるに至った次第。他方、自分の手に入ってくる金額が少ないとサブスクリプションへの出し渋りをする歌手は少なくないと聞きますが、都会に住み渋谷新宿等の店舗を愛用しているという物理的に音楽環境に恵まれている方は日本の人口全体においては極々少数であり、たとえ30万を超える、また県庁所在地であってもこの惨状であることを踏まえれば、サブスクリプションへの出し渋りは実は損ではないか、未来の音楽ファンに自身の音楽を植え付けることを自ずと逸しているのでは?と思うのですがいかがでしょう。

 

 

とにかく、今秋オープンのOPAの動向も確認し、秋田市(実はわが町から秋田市までは2時間半で行けるという距離なのです)が音楽弱者にならないことを願うばかりです。