アイス・キューブが主演したコメディ映画、『バーバーショップ』シリーズ。その12年ぶり第3弾となる『Barbershop: The Next Cut (原題)』が来月公開されます。その映画で用いられる曲の一つ、リゾ「Good As Hell」が解禁されました。下記リンク先より試聴可能です。
・[new song] Lizzo – Good As Hell (prod. by Ricky Reed) | bmr(3月17日付)
コメディらしい明るい曲で、聴く度に癖になりますね。
おそらく今作もサウンドトラックが用意されると思いますので是非手にしてみようと思います。こういったR&B/ヒップホップ系映画のサウンドトラックは、新人(デビューして数年のリゾのような歌手も含め)の青田買い的要素もあり、また隠れた名曲も発掘出来るという意味で非常に重要な作品集なのです。
あくまで個人的な選曲にはなりますが、『バーバーショップ』シリーズからの名曲群を紹介しましょう。
まずは『バーバーショップ』(2002)から。
・Glenn Lewis & Amel Larrieux「What's Come Over Me?」
アメール・ラリューの声の溶け具合が見事なメロウミディアム。抑えめなグレン・ルイスの歌唱もまた良し、です。
・Best Man「I See You」
アルバムリリースには至れなかった(はずの)男性ボーカルグループ。ラフ・エンズ「No More」やドネル・ジョーンズ「U Know What's Up」の流れをくんだスムースダンサー。この頃のボーカルグループって不遇だったんだよなあとあらためて痛感しています。
ちなみにアルバムには後のアルバム『Sailing Soul(s)』(2011)における独特の世界観で頭角を現すジェネイ・アイコも参加しているんですが、今回参加陣を見返すまですっかり忘れていました。
続いて『バーバーショップ2グッド!(原題 Barbershop : Back In Business)』(2004)より。
・Sleepy Brown feat. Outkast「I Can't Wait」
スリーピーのソロ作、『Mr. Brown』(2006)にも収められた、ファルセットが活きたミディアム。プロデューサーチーム、オーガナイズド・ノイズの一員で、一昨年の段階で久々のソロ作をリリース予定と話していたのですがその話は何処へ。
・Keyshia Cole feat. Eve「Never」
ルーサー・ヴァンドロスによるR&Bクラシック、「Never Too Much」をあまりにも大胆にサンプリングしているいわば大ネタ使いの一発。とはいえ原曲のギターリフやルーサーの声を上手く活かしており抗えないですね。こういう大ネタ使い、最近出てきていないかもなあと実感です。
『バーバーショップ』第3弾ではどんな作品群が登場し楽しませてくれるのか、心待ちにしています。