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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】「I Had Some Help」米3連覇、NewJeansがGlobal Excl. U.S.でトップ10入り

現地時間の6月3日月曜に発表された、最新6月8日付米ビルボードソングチャート(集計期間:5月24~30日)。ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」が初登場から3連覇を達成しました。

ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」はストリーミングが前週比14%ダウンの4740万(同指標2位)、ダウンロードが同25%ダウンの15,000(同指標2位)、ラジオが同24%アップの5240万(同指標5位)を記録。ラジオにおいてはトップエアプレイゲイナーを獲得しています。

ラジオ指標においては登場4週目にしてトップ5入り(デジタルリリースの前日にラジオを解禁し、集計1日のみでラジオ指標50位以内に初登場を果たしています)。この速さはマイリー・サイラス「Flowers」が昨年2月に登場4週目でトップ5入りして以来の記録となります。またカントリーエアプレイチャートが1990年に開始して以来、カントリーエアプレイチャートのトップ5に入った曲でラジオ指標にてわずか4週でトップ5入りした初の作品となりました。「I Had Some Help」は当週、カントリーエアプレイチャートで8→4位に上昇しています。

「I Had Some Help」は1958年に米ビルボードソングチャートが始まって以降、総合ソングチャート(Hot 100)およびホットカントリーソングチャートの双方を制した27曲目の作品ですが、ふたつのチャート共に初登場から3週連続で首位を獲得したのはこの曲が初となります。同曲は前週、オリヴァー・アンソニー・ミュージック「Rich Men North Of Richmond」(2023年8-9月 2週)の記録に並んだばかりでした。

 

ザック・ブライアン「Pink Skies」が6位に初登場。ストリーミング3160万、ダウンロード10,000およびラジオ166,000を記録しています。この作品は次のアルバム『The Great American Bar Scene』の収録曲とみられています。

ザック・ブライアンにとって「Pink Skies」は、「Something In The Orange」(2023年1月 10位)、ケイシー・マスグレイヴスをフィーチャーした「I Remember Everything」(2023年9月 首位)に続く3曲目のトップ10ヒットとなります。

<米ビルボードソングチャート ”Pink”がタイトルに付いた曲のトップ10ヒット一覧>

・ドディ・スティーブンス「Pink Shoe Laces」(1959 3位)

ジョン・メレンキャンプ「Pink Houses」(1984 8位)

ナタリー・コール「Pink Cadillac」(1988 5位)

・ザック・ブライアン「Pink Skies」(2024 6位)

上記のほか、歌手名ではピンク・フロイドが「Another Bring In The Wall」で1980年に4週首位を、ピンクパンサレスがアイス・スパイスとの「Boy's A Liar, Pt. 2」で2023年に3位を、フリジッド・ピンク「House Of The Rising Sun」が1970年に7位を記録。そしてピンク(P!nk)は15曲のトップ10ヒット、うち4曲の首位獲得作品を輩出しています。

 

その他のトップ10入りをみてみると、ケンドリック・ラマー「Not Like Us」は総合2位をキープ。ストリーミングは前週比13%ダウンの5190万を記録し、同指標通算3週目の首位を獲得しています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は引き続き総合4位に。ダウンロードは前週比1%アップの20,000となり、同指標通算3週目の首位に立っています。

(元記事では2週目の首位と記載されていますが、「A Bar Song (Tipsy)」は4月27日付および5月11日付でダウンロード指標を制しており、今回が通算3週目となります。)

テディ・スウィムズ「Lose Control」も総合7位のまま。ラジオは前週比5%ダウンの6930万を記録し、同指標8週目の首位をキープしています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (1位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

2位 (2位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

3位 (3位) トミー・リッチマン「Million Dollar Baby」

4位 (4位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

5位 (6位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

6位 (初登場) ザック・ブライアン「Pink Skies」

7位 (7位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

8位 (9位) ホージア「Too Sweet」

9位 (8位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

10位 (5位) ビリー・アイリッシュ「Lunch」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。6月8日付ではGlobal 200においてトミー・リッチマン「Million Dollar Baby」が2週連続、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではサブリナ・カーペンター「Espresso」が4週連続で首位に立っています。

Global 200ではトミー・リッチマン「Million Dollar Baby」が2連覇を達成。ストリーミングは前週比12%ダウンの9550万、ダウンロードは同20%アップの10,000を記録しています。同曲はGlobal Excl. U.S.では3→4位に後退しています。

Global Excl. U.S.ではサブリナ・カーペンター「Espresso」が4連覇を達成。ストリーミングは前週比2%ダウンの6270万、ダウンロードは同5%アップの3,000を記録しています。Global 200では5→2位となり、同チャートで最高位に返り咲いています。

NewJeans「How Sweet」がGlobal Excl. U.S.で7位に初登場。ストリーミング4280万、ダウンロード5,000を記録しています。同曲と共に5月24日にリリースされた「Bubble Gum」は、ミュージックビデオが4月26日に公開されたことで5月11日付Global Excl. U.S.にて166位に初登場を果たしていました。「Bubble Gum」は音源リリースに伴い当週18位に再登場。ストリーミングは前週比735%アップの2500万、ダウンロードは4,000(前週比記事未記載)を記録しています。

NewJeansのGlobal Excl. U.S.におけるトップ10入りは5曲目。これまでは「Super Shy」(2位)、「ETA」(4位)、「Ditto」(4位)および「OMG」(7位)が、いずれも2023年にランクインしています。