イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【米ビルボード】アデル「Easy On Me」2連覇、BLACKPINKのLISAソロ作「Money」が100位以内初登場

毎週火曜は最新米ビルボードの速報をお伝えします。

現地時間の11月1日月曜に発表された最新11月6日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。前週初の首位を獲得したアデル「Easy On Me」がその座をキープしました。

前週初の1週間フル加算に伴い68→1位へ躍進したアデル「Easy On Me」。ストリーミングは前週比41%ダウンの3180万(同指標1位)、ダウンロードは同69%ダウンの23100(同指標3位)、ラジオは同4%ダウンの6150万(同指標4位)を記録し、総合で2週目の首位を獲得しています。

「Easy On Me」は5曲目の首位到達曲にして、5曲目の(すなわちすべての曲が)複数週で首位を獲得。「Rollling In The Deep」(2011 7週)、「Someone Like You」(2011 5週)、「Set Fire To The Rain」(2012 2週)、「Hello」(2015-2016 10週)に続く形となりました。「Rolling In The Deep」が初めて首位を獲得した2011年5月21日付以降、10年半というスパンでは26週目の首位獲得となり、女性歌手ではリアーナと並び最多に。全体ではドレイクの52週、ジャスティン・ビーバーの32週に次ぐ成績です。

 

ザ・キッド・ラロイがそのジャスティン・ビーバーと共演した「Stay」は今週も2位をキープ。ラジオは前週比1%アップの9080万を獲得し、同指標7週目の首位を記録しています。

 

ドージャ・キャット「Need To Know」が前週から2ランクアップし9位へ到達。ストリーミングは前週比2%ダウンの1320万(同指標10位)、ダウンロードは同1%アップの2600(同指標35位)、ラジオは同14%アップの4410万(同指標12位)をそれぞれ記録しています。

これによりドージャ・キャットは3曲目のトップ10入りを達成。ニッキー・ミナージュをフィーチャーした「Say So」で昨年5月に首位を獲得し(1週)、シザを迎えた「Kiss Me More」は今年7月に最高3位を記録。「Kiss Me More」および「Need To Know」は共にアルバム『Planet Her』収録曲であり、同作は7月の初登場以降これまでの間、18週連続でトップ10をキープしています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) アデル「Easy On Me」

2位 (2位) ザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」

3位 (3位) リル・ナズ・X & ジャック・ハーロウ「Industry Baby」

4位 (4位) ウォーカー・ヘイズ「Fancy Like」

5位 (5位) エド・シーラン「Bad Habits」

6位 (6位) ドレイク feat. フューチャー & ヤング・サグ「Way 2 Sexy」

7位 (9位) エド・シーラン「Shivers」

8位 (7位) オリヴィア・ロドリゴ「Good 4 U」

9位 (11位) ドージャ・キャット「Need To Know」

10位 (8位) デュア・リパ「Levitating」

デュア・リパ「Levitating」は2ランクダウンしながらも10位にとどまり、トップ10在籍が41週に到達しました。ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の57週(在籍期間 2020-2021)に次ぐ歴代単独2位の在籍記録を更新しています。

 

 

トップ10圏外で注目すべきは、BLACKPINKのLISAによるソロ曲「Money」のソングスチャート90位初登場でしょう。

最新グローバルチャートについては明日のブログで紹介しますが、そのグローバルチャートにおいて2週前にGlobal 200、Global Excl. U.S.共にトップ10入りを果たしたLISA「Money」が、米ビルボードソングスチャートでも100位以内に登場。2曲入りのソロデビューシングル「Lalisa」に収録され、表題曲は9月に84位を記録しています(グローバルチャートでは双方で2位)。

「Lalisa」がその後ダウンした一方で、追加動画を投入した効果もあれど未だミュージックビデオが登場していない「Money」がじわじわと上昇するのはK-Popではあまりみられない動きであり、曲の米での浸透具合が伝わってくるかのようです。