今週発表された5月5日付米ビルボードアルバムおよびソングスチャートの動向を踏まえ、BTSのアメリカでの動向を今週書く予定でした(Twitterでも告知しました)が、現地時間の5月1日水曜に開催された【2019 ビルボード・ミュージック・アワード】でホールジーと共に「Boy With Luv」を披露したことから、同賞パフォーマンスの影響が見られるであろう5月12日および19日付チャートの動きを踏まえた上でまとめることとします。
さて、5月5日付米ビルボードソングスチャート速報を掲載した際、次週はリル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」とテイラー・スウィフト feat. ブレンドン・ユーリー (パニック・アット・ザ・ディスコ)「Me!」の一騎打ちになると書きました。
その後、音楽チャート研究家のチャートこさん(id:djk2)が、この対決に関するエントリーを記載されています。チャートの仕組みやポイントの(推定)試算方法を紹介し、どちらが勝つかを予想しています。非常に面白い内容です。
今週のHot 100見どころ記事で、来週の首位争い”ME!” vs “Old Town Road”について詳しく書いたら長くなったので単独記事にしました。 来週のHot 100首位争い "ME!" vs. "Old Town Road"の試算 - チャート・マニア・ラボ https://t.co/fkeVbqYzuU
— チャー トこ (@djk2_____) May 1, 2019
(勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除いたします。)
こちらではストリーミングの差について大きく言及されていますが、実は「Me!」が新たにストリーミングで施策を打ってきており、ゆえに同指標で「Me!」が追い上げ総合でも僅差になるのではないか…と考える自分がいます。
【2019 ビルボード・ミュージック・アワード】ではテイラー・スウィフトとブレンドン・ユーリーが参加し「Me!」を披露。その直後、このパフォーマンスがテイラーのYouTubeアカウントにて公開されました。ストリーミング指標は木曜までが集計期間となるため、木曜ほぼ1日分の再生回数(のうちアメリカでの視聴分)が加算されることになります。
さらにこのパフォーマンス動画をアップする直前、「Me!」のリリックビデオが公開。
そして先月末にはミュージックビデオの舞台裏も公開されています。
これら動画にはすべて「Me!」の楽曲登録がなされており、ゆえにこれらもカウント対象となるはずです(が、舞台裏2作品にはイントロとアウトロ以外「Me!」があまり用いられていないため、これらをカウント対象とすることには個人的に疑問を抱きます)。また、通常の楽曲公開は、”オーディオのみ→リリックビデオ→ミュージックビデオ”の順となるのですが、順番が異なってもリリックビデオを公開したのはストリーミングの柱を増やしたかったからかもしれません。
このYouTubeでの施策によりわずかながらでもストリーミング指標を上乗せ出来たことが功を奏するか、日本時間の来週火曜早朝に発表される予定の米ビルボードソングスチャートをチェックしましょう。