宇多田ヒカル『初恋』を聴いて、さすがにここまでの統一感から♪こりゃなんだ?コリアンダー! ってくるとは驚かされますが、「ぼくはくま」が出るくらいですから慣れっこと思った自分がいます。これ、彼女の戦略かもしれませんね。
で、"◯◯のうた(歌、唄、詩、ウタ等)"がタイトルに付いた曲ってどのくらいあるんだろうと思い調べてみると、現段階で2600曲超え(Uta-Netより)というのですから驚きです。そういえばかつてのレーベルメイトだった椎名林檎さんも手掛けていました。
ここまで"◯◯のうた"が多いと、自分もスタッフの一員を務めるラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)で【◯◯のうた】特集を組むのは難しくなります。選考範囲が広くリクエストも多岐に渡りすぎてしまうためリクエストを紹介出来る可能性がより低くなってしまうため。ただ、我らが番組ではリクエスト以外にも、こちら発信で如何に変な曲を紛れ込ませるかに執念を燃やしており、ゆえに先述したUta-Netでは人気のない(アクセス数が少ない)順に並び替えて、いわゆる珍曲がないかなあと探すのです(性格悪いかもしれませんが)。
で、見つかったりするもので。
昨年リリースされたベストアルバム収録曲(詳細は音楽ナタリーに掲載)。代表曲「嘆きのボイン」の2017年版セルフカバーも収められていますが、この「かつらの唄」という表記のインパクトたるや。さすがだと言わざるを得ません。
その月亭可朝さんは今年3月に亡くなられました(落語家の月亭可朝さん死去 「嘆きのボイン」がヒット:朝日新聞デジタル(4月9日付)より)。ベスト盤を手に入れて、「◯◯のうた」リストに「かつらの唄」を加えようと思います。いつかの特集OAのために。