ここ数日w-inds.について記載していますが、メンバーのひとり、橘慶太さんがこのようなツイートを。
V6さんの新曲がweekedっぽくてイケてる。
— KEITA TACHIBANA (@Official_KEITA) 2017年3月18日
東京女子流さんの新曲がShelterっぽくて心地いい。
いいぞJ-POP。
日本に新しいシーンを作るには1人じゃ無理。
音楽業界が不況だと言われてる今こそ、メジャーでもアングラでも境界線を越えて大きなシーンを作りたい。
私の願い。
w-inds.がライバルと思われてもおかしくないV6について称賛することに驚きました。ライバルというより、V6をはじめとする方々(のバックボーン)はある種、彼らが表舞台に出られない大きな壁になってしまっていると自分は捉えていたゆえ。しかしその壁を意識せず、邦楽自体のレベルの底上げを願う姿は純粋に凄いというか神々しさすら感じます。こちらの見方が穿っていることについても痛感させられた次第です。
さて、そのV6の新曲。先週リリースされたダブルAサイドシングルの1曲、「Can't Get Enough」を聴いて、自分も度肝抜かれました。
ディスコグラフィーは上記に。そして歌番組での出演シーンは探せば出てくるでしょう。たしかに「Can't Get Enough」は橘さんが指摘する通りその音が”ザ・ウィークエンドしてる”のです。たとえば全米チャートを制した「Can't Feel My Face」。
何気に”Can't”つながりではありますが、曲の展開はおそらくこの曲が踏襲されていることでしょう。一方、サビで流れるギターリフはむしろこちらに近いのかと。
(ちなみにザ・ウィークエンドのミュージックビデオ、2曲とも結構画が強烈だったりするんですよね…。)
面白いのはほぼ全編に渡り、主旋律のオクターブ上をファルセットのコーラスがなぞっていること。それによりアレンジが持つクールネスをより増幅させる効果が生まれるのみならず、2番Bメロの出だしだけそのコーラスがハモリになることでそれまでの定番が崩れ”おっ!”とさせられるのもまたニクい演出だなあと。
V6が所属事務所の中でもその音楽性において異端というか、J-Popからいい意味で逸脱していることについては、以前ミッツ・マングローブさんによるラジオ番組でのV6祭りに触れつつ書いたことがあります。
V6なら様々なタイプの楽曲、それこそ今回のような流行の洋楽を咀嚼したものをドロップするというのは予想出来たかもしれないのですが、まさかザ・ウィークエンドで来るとは!それも(生声ではないかもですが)裏声の使い方もバッチリハマっていて、そのセンスの好さに脱帽しました。こういう曲がV6のみならずアイドルシーンに増えてくれば、邦楽がぐっと豊潤になると思うんですよね。