首都圏ラジオ局の6月の聴取率調査の結果が今週火曜に発表されました。TBSラジオ恐るべし、です。
『2001年8月から続く、90期連続、丸15年間個人聴取率No.1』『週平均に加え、平日、土曜、日曜の各平均も、TBSラジオが1位を獲得』(上記記事より)。最高聴取率番組トップ10を見ても、『垣花正 あなたとハッピー』(ニッポン放送)を除くすべてがTBSラジオの番組で占められています。
TBSラジオは盤石の体制ですが、他方、これ以上に驚いたのは、表題にも載せたJ-WAVEの今回の数字。凋落といっても過言ではないのです。
1位 TBSラジオ 1.2% (0.1%ダウン)
2位 ニッポン放送 0.8% (0.1%ダウン)
TOKYO FM 0.8% (変わらず)
4位 文化放送 0.6% (変わらず)
5位 NHK第一 0.5% (変わらず)
J-WAVE 0.5% (0.2%ダウン)
※6月の局別聴取率より。()内は前回4月との比較
他局に比べても落ち込み幅が大きいだけではありません。今回、TOKYO FMとは0.3%もの差が付いてしまいました。2014年以降の聴取率において、この2局は常に0.1%以内の差で推移してきたゆえ、今回の0.3%という開き幅は強烈です。しかもその間にはJ-WAVEはTOKYO FMに逆転されています。
(上記に2局の聴取率推移のグラフが掲載されています。)
J-WAVEの聴取率ダウンが他局に比べて極端過ぎてさすがにこれはイレギュラーなのかもしれないと思う方もいるでしょうが、一方のTOKYO FMは2期連続で0.8%を推移し高値安定、リスナーが定着してきたように思います。おそらく次回、J-WAVEがどんなに復調してきたとしてもTOKYO FMと同率になるのがやっとではないでしょうか(しかもそのためにはTOKYO FMが数字を落とすことが前提と言えるでしょう)。
自分はJ-WAVEについて、春改編の段階で局の問題を指摘しました。
番組毎の聴取率は判りかねますが、たとえば平日夜のDJ TAROさんや土曜昼のクリス智子さんといった安定した喋り手、曲をよく知る人の曲紹介等がなくなったことが徐々にリスナー離れを起こしているように思えてなりません。巧いナビゲーター陣が離れた後にその枠ではじまった番組の担当者の、喋りや曲紹介の力量やなにより曲への愛情不足を痛感しますし、またそれで構わないと思っているであろう局の姿勢、はっきり言えば育てようとしないやり方が透けて見えるのです。その結果が早くも数値化したと思うのは考え過ぎでしょうか。しかしながら、個人的には局の魅力がほぼ完全に消滅したように思ってしまい、radikoプレミアムでもJ-WAVEに合わせることがほとんどなくなりました。
個人的に思い入れの強い局であるゆえ、秋改編で原点回帰してほしいという思いを強く抱いています。