イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

実は深いかもしれないピーターのコサキンソング

スタッフのひとりを担当する『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 毎週日曜17時)。前回7月10日の音楽特集は【曲名・歌手名に人間・ヒューマン】。

で、どうしてもかけてほしいと選曲担当の方にお願いして実現したのがこの曲。

・ピーター「人間狩り」(1974)

音楽特集の該当曲を探しているときに思い出したこの曲。いわゆるコサキンソング(→Wikipedia)のひとつで、番組経由でなんとなくは知っていました。で、あらためてきちんと歌詞を見たところ...実は深みのある曲だと知ったのです。愛に飢えている自分を隅に追いやって一晩だけの関係を繰り返している主人公の心と身体の矛盾を浮き彫りにしていて、何気に刺さります。歌っているのかピーターさんゆえにより妖艶さが増しているのも◎。

作詞はすごい歌詞でお馴染み?のなかにし礼さん(氏に関する以前のエントリーはこちら)。そして作曲は馬飼野康二さん。ジャニーズ事務所所属アイドルへの提供曲が多く、特にデビュー曲に関しては嵐、SMAP(別名義にて)、Sexy Zoneなどを手掛けているのですが、遡るとピーターさんまで...という事実には驚かされました。活動歴の長さ、振り幅の広さはさすが職業作家だなあと。

 

さて、【ピーター 人間狩り】で検索すると下記の質問が...ピーターさんに失礼だろと思いつつ、思わず笑ってしまいました。

しかしそれ以上に?失礼だったのは、ラジオでこの曲をかけた後のDJ陣のリアクション。コーラスの”マン・ハント”がより英語っぽい発音で”メン・ハント”に聴こえることから、”え?相手って複数??”と...。日曜夕方ののどかな時間帯に複数って危なっかしいなあと思いつつ、よくよく考えたらそもそもこの曲をかけること自体が無理あるだろうと思うに至り、選んだ自分自身を省みた次第です。