今日から新年度。"新年度で値上げ、家計に打撃"というニュースをよくみかけますが、ラジオも衝撃的な変革が続々と。
AbemaRADIO拡充、TBSラジオ100期聴取率首位および今期追いつかれる、NHKラジオ全国でradiko実験、ジャニーズradiko解禁、TBSナイター終了枠にRHYMESTER宇多丸新番組、青森ラジオ界最高のDJの一人であるRAB上野由加里アナウンサー退社...この春だけでもラジオ業界とんでもないことになってるなあと
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) 2018年3月28日
青森県のラジオ業界については、他のテレビ局の動向も含めて後日書くことに。では首都圏や全国区における変革をみてみましょう。ただし今回はいつもに増して厳しい私見を併記しておりますのでご了承ください。
① TBSラジオの新たなる挑戦
【祝】いつもお聴きいただいているみなさま、ありがとうございます!引き続き #TBSラジオ をどうぞよろしくお願いいたします! #tbsradio https://t.co/nZw4W2Ptbo
— TBSラジオ FM90.5&AM954 (@TBSR_PR) 2018年3月28日
局のホームページにおける聴取率結果発表は何期ぶりになるのか...キリ番ならば紹介しないとという思いがあるのでしょうが、今回遂にJ-WAVEに追いつかれてしまいました。言い換えればジリジリと聴取率が下がってきています。
DJ陣の高齢化もあり世代交代が急務ですのでそこに近い将来着手しないといけない一方、今期は大きな挑戦が。11年の間土曜の夜を彩ってきたRHYMESTER宇多丸さんが4月2日より平日18-21時枠にて『アフター6ジャンクション』をスタート。各局が球春の中、ナイター中継から降りたTBSラジオが新たな取り組みを行うのです。成功するか否かは完全なる未知という状況の中で、全局(特に首都圏AM局)横並びはどうかと考えたTBSラジオの英断は支持されていいでしょう。
TBSラジオにおいてはその営業力や地方への波及力という点で、ニッポン放送に対し聴取率では勝りながらも敗れている印象があります。今回『アフター6ジャンクション』をスタートさせることで月・火曜の同番組を放送する地方局が少なくない模様。宇多丸さんが昨日まで担当していた『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』内映画評論コーナーが金曜に変更し地方局で流れなくなるのは痛いですが、今回のネットを機に、TBSラジオ自体の影響力が高まっていくことを願ってやみません。
ちなみにJ-WAVEの強さが際立っていますが、この春から参加局が11に拡大したAbemaRADIOにて『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(月-木曜6時)がネットされていることが大きいかもしれません。同番組は一足早く2月19日よりネット開始し、続く『STEP ONE』(J-WAVE 月-木曜9時)との連動キャンペーンも相俟って、両番組とも今期聴取率ランキングトップ10入りを果たしています。ただ、以前も書きましたが早朝の番組の場合、編成等は良くとも別所哲也さんの滑舌や声のこもりに難があるように思われ、他局にも気を吐いていただきたいと思うのですが、こういったネットを味方につけることもJ-WAVEのプラスになったと言えるでしょう。4月以降TBSラジオとJ-WAVEがどう戦っていくか注目ですし、ラジオ番組においては業界を代表する"朝の顔"が生まれて欲しいと強く思います。
以前から地域限定でradiko配信実験を行っていたNHKラジオ(第1・第2・FM)が、4月12日より全国にて配信を開始。2018年度限定です。
個人的には、配信を享受出来ない方を踏まえ、また国会中継等で通常放送が中止される(また、その分が無駄になってしまう)分を踏まえ、通信ではなく電波の形で"NHKラジオ第3"を希望しているのですが。
一方、民放とNHKがリンクするということで真っ先に思い出してしまうのが【スマラー】。キャンペーンは一昨日で終了とのことで、厳しい物言いですが安堵しています。周囲のラジオ好きで"スマラー"という言葉を知っている人がほぼいなかったこと、そのワードを知った人の反応がほぼ全員"格好悪い!"だったこと、"スマラー"というワードがリスナーの間から自然発生的に生まれたのではなく(それこそ昨日放送の『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』において、"タマフル"は番組開始から間もなく、とあるリスナーの方がつけてくれた愛称(略称)だということを話していたのですが、それとは対照的)、キャンペーン事務局側からの"スマラーって呼び方、格好良くない?"という感覚が伴っていたと想像出来るゆえ押し付けに感じられたこと...そしてなにより、ラジオを移動中等に聴く際、ポケットラジオ等通信ではなく電波で聴く人を蔑ろにしてやいないか?と。格好良くない?の押し売り且つ他の聴き方を暗に格好悪いと思っていない?...そう思われてもおかしくない"スマラー"キャンペーンには違和感を抱いていました(邪推を承知で、敢えて書かせていただきます)。radiko実験開始の際は、このような意思を前提としたキャンペーンは展開しないでいただきたいと切に願います。
③ ジャニーズ事務所所属タレントの出演分、radikoエリアフリー/タイムフリーに対応
今日からです。
私見は下記に。今もその姿勢は変わっていません。
『現在radikoでは、ジャニーズ事務所所属タレントの番組は放送エリア内でのライブ放送(同時配信)のみ聴取可能』(音楽ナタリーより)...ではなぜそれが"今まで起きていたのか?"が一切書かれていないことが問題の根本を有耶無耶にさせ、最終的な解決につながらないのでは?と危惧する人は多いはずです
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) 2018年3月26日
このニュース、オリコンでは株式会社radikoの発表、とあるんですよね https://t.co/Gn31ngEY3b ところが現段階でradikoのニュースリリースには未記載のまま https://t.co/BGNl5Bpa3c ならば @radiko_jp にはニュースリリースの発信、およびなぜ今まで配信出来なかったのかを発表していただきたいですね
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) 2018年3月27日
※ この後、radikoでは同日付でニュースリリースを発表しました(PDFにつき注意)。ただし、なぜそれが"今まで起きていたのか?"は一切記載されていません。
今朝書いたラジオの問題、今までなぜ配信NGだったかの理由は出てこないでしょう。なぜなら権力や忖度の具体的証拠がないため。事務所移籍に因る"干される"行為や現在の政治の問題も同様、権力や忖度が想像されるものの証拠がない。証拠を見つけた上で、今後グレーな制度が生まれないルール作りが大前提
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) 2018年3月27日
これは大袈裟でも何でもなく、大小あらゆる問題の解決の根本だと考えます。
良い方向へ進むのは嬉しい限り。ですがこれまでが良くなかったならばきちんとした検証と改善、その周知徹底は必要です。そしてその検証の段階で、綺麗さっぱり膿を出すことは大前提です。