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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

折坂悠太「平成」チャートインを踏まえた、平成終わりの平成(~令和)ソング4選

昨日放送の『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)。4月7日付チャートで77位に初登場を果たしたのが折坂悠太「平成」でした。昨年リリースのアルバム表題曲で、アルバムは先日のCDショップ大賞を獲得しているのですが、4月1日に新元号が発表されたタイミングでこの曲がよくOAされたということでしょう。

4月7日付ならば、3月29日にデジタルリリースされた新曲「抱擁」が入ってきてもおかしくないのですが、そちらはランクインならず。J-WAVEでも新元号が選曲に大きく影響しているという証拠でしょう。

 

元号といえば、間違いなく話題になったのがゴールデンボンバー「令和」。新元号発表日のうちに楽曲やミュージックビデオのリリースを行い、大きな話題を集めました。新元号が長らくTwitterでトレンド入りしていたことを踏まえれば、明後日発表される4月15日付ビルボードジャパンソングスチャートで高位置に登場することは間違いないでしょう。しかも新元号発表は集計期間初日の月曜。ゴールデンボンバー「令和」にとってはチャートで高位置を狙える好条件が揃ったのです。

無論、彼らのアイデア勝ちであることに間違いなく、明後日のチャート速報を待ちたいと思います。この曲は新元号を謳いながらも、平成のフレーズも登場します。

 

平成ソングといえば、昨夏リリースされた清竜人「平成の男」も。彼も新元号発表日に、ニューアルバムのタイトルは『REIWA』だと発表しています。

元号の発表前、それこそ一昨年の終わりに平成の終焉予定がアナウンスされて以降、歌手の間で平成をテーマにした楽曲を作る動きが活発化しているように考えます。そんな中、日本を代表するヒップホップグループも。

今年1月2日にリリースされた、結成30周年記念第一弾作品。ライブでもすでにコールアンドレスポンスが成立しているとラジオで宇多丸さんが語っていたこの曲には平成というフレーズが幾度となく登場。それもそのはず、RHYMESTERは1989年、平成元年に結成されたわけで、平成の歴史は彼らの歴史なのです。

様々な進化(RHYMESTER曰く"K.U.F.U.")を遂げて平成30年強を駆け抜け、日本のヒップホップの礎を築いた彼らが"今から本気出す"ということのお茶目さたるや。彼らがこの曲で用いる"平成"とは自身の進化の歩みのみならず、"日本にHip Hopは根付かねぇ"と揶揄されても突き進んできた日本のヒップホップのそれでもある気がします。

 

今後も平成や、新元号にまつわる楽曲は登場することでしょう。もしかしたら歌手名に取り入れられる可能性も? エンタテインメント界の動き、楽しみにしたいと思います。