イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

昨日のラジオでお届けしたジャパニーズヒップホップ一覧

実は先週、9月6日にリリースされたヒップホップ案件がとんでもない量になっていて(今秋のリリース量の多さについては今週末、『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ 土曜22時)で特集されるそうです)、且つ自分が大好きなRHYMESTERの2年ぶりとなるオリジナルアルバム『ダンサブル』もそこに含まれているため、ならばヒップホップ特集を!と企画。で、以前今後ブレイクするであろうバンド編を特集したDJじんいちくんに選曲をお願い(ある種強引に丸投げしたともいえなくないのですが)...したところ、彼が選んだここ数年のヒップホップが自分にはない角度からのもので、リストを確認して嬉しくなった次第。というわけで昨日の音楽特集【魚卵仁一 presents バズってる!?ラップ特集】でお送りした曲目リストを下記に掲載します。

(※ ちなみに『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時 サイマル放送で全国どこからでも聴取可能)では、出演する方に"海鮮ネーム"という海や水にちなんだ名前をつけるのが慣例となっています。いくらなど魚の卵が好きという理由でじんいちくんは"魚卵"に。なお自分は平泳ぎが出来るという理由でブレスト(平泳ぎの意味)となっています。)

 

① RHYMESTER feat. mabanua「Future Is Born」

  (この曲のみブレストコナカセレクト)

スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'「ミクロボーイとマクロガール」

③ ゆるふわギャング「Hunny Hunt」

加山雄三 feat. PUNPEE「お嫁においで 2015」

Creepy Nuts助演男優賞

⑥ DOTAMA「謝罪会見」

⑦ あっこゴリラ「Back to the Jungle」

⑧ DAOKO「かけてあげる」

tofubeats feat. オノマトペ大臣「水星」

Chelmico「Love is Over」

 

たとえば近年の『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)に代表されるフリースタイルラップムーヴメントはあれど、ここまで日本のヒップホップが興隆するのはこれまでには考えられなかったことではないかと。PUNPEEさんはRHYMESTERとの仕事およびライブツアーへの帯同等を経て、たとえば宇多田ヒカルさんのリミックスへの参加等大御所との仕事も果たし、来月発売されるオリジナルアルバムのリリースを前に、TSUTAYA限定でレンタル盤が用意されるなど、チェーン側も力を入れています。

で、昨日のラジオで特に印象深かったのは、これらの曲への興味の源(視聴動機)が"画の力"にあるということ。「ミクロボーイとマクロガール」にはのんさんが、「お嫁においで 2015」には交際相手の父親役で加山雄三さんが出演、さらにあのゴリラと共演するという「Back to the Jungle」など、これら画のインパクトの強さが動画視聴の入り口となっていくというじんいちくんの説明に、YouTube以前と以降での変化を実感した次第。尤も、80年代以降MTVが誕生しミュージックビデオは浸透していくのですがYouTubeで確認出来るほど身近にはなってなかったわけで、アラフォーDJ陣(私とフレッシュフグササキさん)は感心するばかりでした。

そんなじんいちくんが最初に日本のヒップホップに興味を持ったきっかけがChelmico。ビジュアルの可愛さゆえとのこと...なるほど、たしかにそれも大事な要素かもしれませんね(それを突き詰め過ぎれば「助演男優賞」みたいになるのかも...あれはフィクションですがミリ・ヴァニリという例もありますし)。

 

半ば強引に丸投げしたのですが、最良の形で特集をお送りすることが出来ました。じんいちくんに感謝。そしてお聴きくださった皆さんに心から感謝申し上げます。