最新8月25日付、米ビルボードアルバムチャートにて、先日亡くなったアレサ・フランクリンのベストアルバム、『30 Greatest Hits』が7位にランクインを果たしました。
トップ200にランクインしたアルバムはこの1枚のみでしたが、木曜締めとなる(すなわち集計期間は半日ちょっとしかなかった)チャートに、木曜午前に亡くなられたアレサのアルバムが再浮上したというのですから、いかにアレサが影響力を持ち、そして愛されていたかが解ります。一方、同日付のソングスチャートトップ100内にはランクインしませんでしたが、ともすれば次週のチャートでランクインする可能性があり、注目したいと思います。
アレサはR&Bにおいてもソングスチャートにはランクインしていませんでしたが、彼女の影響力が判るのがゴスペルチャート。最新8月25日付ゴスペルソングスチャートには4曲がエントリーしています。
・「Precious Lord (Take My Hand)/You've Got A Friend」(11位)
・「What A Friend We Have In Jesus」(15位)
・「Amazing Grace」(17位)
・「Mary, Don't You Weep」(21位)
ゴスペルアルバムチャートではこれら4曲を収録した『Amazing Grace The Complete Recordings』(1999)が首位を獲得。オリジナル版『Amazing Grace』(1972)も3位に登場しています。このオリジナル版こそ、アレサが生前最後にトップ10入りを果たしたアルバムなのです。
アレサは最近でも癒やしや希望を与えるゴスペル的、もしくはゴスペルそのものな楽曲を歌い続けており(たとえばメアリー・J・ブライジとの「Don't Waste Your Time」や、メアリーおよびハーレム・ボーイズ・クワイアとの「Never Gonna Break My Faith」についてはアレサ・フランクリン死去...1990年代後半以降の楽曲で偲ぶ(8月17日付)に動画を掲載していますのでそちらを是非)、常に希望の道を照らそうとする存在だったんだなあと思うのです。それは聴き手にとって、そして家族にとっても。
I have many memories of me coming into her home and she would be playing the piano and singing. Words can’t describe the pain I’m feeling, but God is telling me that she is at peace. Today we lost an icon, a legend, but today I lost my grandma. I love u and imma make u proud 💕 pic.twitter.com/cSFK5pibEV
— Victorie✨ (@TDirt__) August 16, 2018
アレサの孫が撮影した、今年春のアレサの映像。弾き語りの声には優しさが滲み出ているように思うのです。そして後半の笑顔がとにかく素敵で、孫とのやり取りながら観ている私たちまでも心が軽くなるかのよう...アレサは最後まで”希望の人”だったのだと実感します。