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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、ドレイクが年間首位獲得週数を25に伸ばす

ビルボードソングスチャートを定点観測。 現地時間の8月20日月曜に発表された、8月25日付最新チャート。ドレイク「In My Feelings」が6週連続の首位となり、ドレイクは2018年における首位獲得週数が25となりました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

(動画が到着次第掲載します。)

 

”#InMyFeelingsChallenge”ムーブメントに乗り、ストリーミングで過去最高となる1億1620万を叩き出したドレイク「In My Feelings」ですが、曲のピークは過ぎつつあり、唯一数値を伸ばしていたラジオエアプレイが1億900万で前週と変わらず、デジタルダウンロードは前週比33%ダウンの38000、ストリーミングも同24%ダウンし7100万となっています。しかしながらデジタル2指標は首位且つラジオエアプレイが3位と各指標好調であること、さらに総合2位のマルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」が全指標ダウンとなっており、強力なライバルが登場しない限り「In My Feelings」は今後数週は首位の座に留まることが出来そうです。前週アルバムチャート首位を獲得したトラヴィス・スコットがソングスチャートに2曲、初登場で送り込んだのですが「Stargazing」がトップ10から陥落。代わりにDJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、チャンス・ザ・ラッパー&クエヴォがトップ10内に返り咲いていますが(11→10位)、全体的にトップ10内で大きな動きはみられません。

 

今回ドレイクが首位をキープしたことで、2018年に入りドレイクの首位獲得週数が25となりました(「「God's Plan」(11週)、「Nice For What」(8週)、「In My Feelings」(6週))。年度の場合は12月-11月ですが、1月を起点とする1年間で最も首位の座を独占した歌手のランキングをみてみると。

28週 アッシャー (2004)

26週 ブラック・アイド・ピーズ (2009)

25週 ドレイク (2018)

19週 ドレイク (2016)、パフ・ダディ (1997)

18週 モニカ (1998)、ビートルズ (1964)

17週 ジャスティン・ビーバー (2017)、ビヨンセ (2003)、ネリー (2002)、ボーイズIIメン (1994)

ドレイクは史上3位、そして上記の中で唯一2度登場するのですから凄いことです。アッシャーの2004年の記録は、リル・ジョンリュダクリスをフィーチャーした「Yeah!」(12週)、「Burn」(8週)、「Confessions Part II」(2週)、アリシア・キーズとの「My Boo」(6週)。1年間に6週以上首位を獲得した曲を3曲持っているのがこのアッシャーと今年のドレイクのみ。そしてドレイクは通算首位獲得週数が今週で45となりアッシャーまであと2つと迫っていることから、ドレイクは年間首位獲得週数共々アッシャーを射程圏内に捉えたといえます。

 

次に「In My Feelings」のライバルとなるでしょうか、もうすぐトップ10はこちら。

・カリード & ノーマーニ「Love Lies」(15→11位)

ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー「Youngblood」(22→17位)

・セレーナ・ゴメス「Back To You」(33→25位)

いずれもラジオエアプレイが好調。上から順に7→6位(前週比5%アップ)、23→17位(同16%アップ)、12→10位(同9%アップ)となっています。またニッキー・ミナージュ「Barbie Dreams」が18位に初登場。これは同週のアルバムチャートで『Queen』が2位に初登場を果たしたタイミングでの登場ゆえ、次週少なくともその座をキープ出来るか注目しましょう。