イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

星野源「アイデア」、明日からの怒涛の一週間を経てビルボードジャパンソングスチャート”首位発進”へ

発売まで、24時間を切りました。

 

さて、ここまで発表されている星野源さんのメディア出演情報はこちら。

・8月20日(月) 「アイデア」配信開始

        『おげんさんといっしょ』放送 (NHK総合 22時)

・8月21日(火) 『星野源オールナイトニッポン』放送

        (ニッポン放送 25時)

・8月24日(金) 『あさイチ』プレミアムトーク出演

        (NHK総合 8時15分)

・8月25日(土) 『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』ゲスト出演

        (TOKYO FM/JFN系 13時)

この間にも、マーク・ロンソンとのツーマンライブが発表されたり、宣伝トラックが駆け回ることが発表されています。後者においては、3台を使った全国行脚(スケジュールは星野 源 | 『アイデア』のリリースを記念し、 アイデアの宣伝トラック“アイデア号”が走行 | ビクターエンタテインメントをご参照ください)というアイデア...(予算を踏まえても)凄いことですが、この全国行脚発表におけるツイートに気になる文言が。

#星野源#アイデア をつけてツイートして下さいね』...Twitterでバズることを狙う目的もあるでしょうが、これは間違いなく、複合指標による【ビルボードジャパンソングスチャートでの反映】を念頭に置いた作戦だと考えます。

その他指標データについて

①ツイートのカウント方法を教えて下さい。

「アーティスト名」と「曲名」の両方をつぶやかれているツイートを計測しています。ハッシュタグの有無は影響しないので、ハッシュタグ付きのツイートも、ハッシュタグなしのツイートも全て計測しています。また、リツイートやリプライも集計の対象です。ツイート内で集計対象となるキーワード数に上限はありませんので、1つのツイート内に複数の「アーティスト名」および「曲名」が記載されている場合、すべて集計の対象となります。

ビルボードジャパンの自問自答 | Special | Billboard JAPANより

仮に『おげんさんといっしょ』の中で「アイデア」が披露された場合も、ひとつのツイートの中に”星野源”および”アイデア”の双方を載せていればカウントの対象となります。実際、『おげんさんといっしょ』第一弾放送後のビルボードジャパンソングスチャートでは、番組内で披露された「恋」がトップ10内に再浮上しているのです。ただしそこまで伸びなかったのではないかと考え、放送後にこう書きました。

番組放送中またはその前後でTwitterが爆発していたにもかかわらずチャートのTwitter指標で順位をさらに上げることが出来なかったのは、もしかしたら番組実況では"#おげんさん(といっしょ)"+"恋"または"おげんさん"+"恋"の組み合わせによるツイートが多く、それらがカウント対象にならなかったから、なのかもしれません。

星野源「恋」がビルボードジャパンチャートで再浮上、しかしもう少し伸びなかったのかと思うその原因 - face it(2017年5月11日付)より

Twitter以外にも、明日からの1週間にメディア露出を集中させたり、ラジオのOA解禁を明日にしたり...それらはビルボードジャパンソングスチャートへの施策だと先日書きました。とはいえこの段階では『おげんさんといっしょ』のみ判明でしたが。

もしかしたらですが、明日「アイデア」のミュージックビデオが解禁されるのでは?とも考えています。そうなればシングルCDとストリーミング、ルックアップ(CDをパソコンで読み込んだ際のCDDBへのアクセス数)を除く指標を網羅し、各指標が月曜からの一週間を対象期間とするビルボードジャパンソングスチャートにおいてロケットスタートを切れるのではないでしょうか。そしてそのロケットスタートこそ、星野源さんやスタッフサイドの狙いだろうというのが私見です。

(また今回の結果を踏まえ、どの販売手法(マーケティング)が有効なのか、果てはシングルCDという媒体をどうするかまで今後検討していくものと想像しています。)

 

 ちなみに、今年を代表する曲と言える米津玄師「Lemon」については、タイアップ元のドラマ『アンナチュラル』(TBS)は金曜放送でしたがデジタルダウンロード解禁を月曜に持ってきており、こちらもビルボードジャパンソングスチャート狙いだということが解ります。この「Lemon」においては一斉ではなく段階的に解禁(発売)しており、これもまたマーケティングの一種だなあと思うのです。

「Lemon」における戦略の結果、チャート上でどう推移したか...上記エントリーから抜粋し、加筆してみます。

2月26日付(集計期間:2月12日~18日) 初登場2位 25359ポイント

 ←2月12日に「Lemon」配信開始しデジタルダウンロード首位 (チャート解説)

3月5日付(集計期間:2月19日~25日) 2位 13461ポイント (チャート解説)

3月12日(集計期間:2月26日~3月4日) 2位 17755ポイント

 ←2月26日に「Lemon」ミュージックビデオ解禁し動画再生首位 (チャート解説)

3月19日(集計期間:3月5日~11日) 3位 14697ポイント (チャート解説)

3月26日(集計期間:3月12~18日) 2位 37407ポイント

 ←3月14日に「Lemon」シングルCD発売開始しシングルCDセールス2位 (チャート解説)

4月2日(集計期間:3月19~25日) 1位 20512ポイント

シングルCDセールスがカウントされた週はAKB48「ジャーバージャ」と被っていたために首位になれませんでしたが、2週毎に起爆剤を投下する形で上位をキープ出来ています。しかも初登場時にデジタルダウンロード(1位)とラジオ(8位)、Twitter(5位)のみで25000ポイント超えというのですから凄いことです。

他方星野源さんはメディア露出も多く冠番組も放送されることから、Twitterやラジオでも上位に来ることが予想されます。仮にミュージックビデオが公開されたならどうなるでしょう。明日からの一週間以内にリリースされるシングルCDで10万超えを見込めそうな作品が出るか不透明ゆえ、もしかしたら「アイデア」の1位獲得はほぼ決まりかもしれませんね。その上でどこまでポイント数を出せるか、注目です。