写真右下の白いの、何だと思いますか?
8月12日の弘前市土手町。ひっかき傷のようなものは、8月はじめに開催された弘前ねぷたまつりにおいて観客が場所取りで使っていた紙のガムテープ(以下、紙テープ)跡なのです。紙テープは布のガムテープより剥がしにくいため残ってしまいがち。そして奥には点字ブロックの上に堂々と停めた自転車もあり、マナーを守らない人が景観を、いや弘前のレベルを落としていると言っても過言ではありませんね。
紙テープ等、弘前ねぷたまつりのマナー問題については3年前のラジオで触れた際にここに書いたほか、今月5日の『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)でも問題だと話しました。
しかしながら今年も結局...とため息が出る始末。この問題はFMアップルウェーブの動画ニュースでも配信されています。下記ツイートの引用元からたどることが出来ますので御覧ください。
8/5放送のラジオで私たちも伝えました。個人的に、昨日の土手町のテープ跡もインスタグラムに残しています。
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) August 13, 2018
問題は、祭り運営側が本格的に“これはマナー違反!”と訴えないことにあるでしょう。訴えることは短期的には観客減少になるかもしれませんが中長期的には絶対プラスになるはずです https://t.co/L2E8oL6c9l
弘前ねぷたまつり運営側の問題と書いたのは、紙テープ場所取りの景観問題において運営側が前もって、きちんと指摘していないのはおかしいと思うゆえ。
上記は公益社団法人 弘前観光コンベンション協会ホームページ内、弘前ねぷたまつり紹介頁に掲載されたチラシ(のPDF。翌年以降変更となる可能性があるためスクリーンショットを掲載。問題があれば削除いたします)。自撮り棒やドローンについての注意は書かれていますが、それら道具の登場以前から問題だったはずの紙テープについて記載はなく、場所取り問題においては”歩行の妨げとなる場所取りはおやめください”としか書かれていません。
上記は2年前の記事。運営側がマナーを訴える看板を制作しているのですが、紙テープについてはこの看板でも触れられず。しかし記事内で強く訴えられているのはまさにその紙テープ問題なのです。しかしながら、記事から2年経過しても状況が変わらないというのには本当に辟易します。
この問題において、マナーを守らない人が悪いのは当然のことです。しかしながら紙テープを使うことがNGという点について、実は自分はラジオに携わってはじめて知ったわけで、もしかしたらその知識を持ち合わせていない方が少なからず(むしろかなり多く)いらっしゃるのでは?と思うのです。となると、マナーを守っていただくためには”そもそも何がマナーなのかを提示すること”が必要になるはず。ゆえに弘前ねぷたまつり運営側が紙テープ問題についてはっきり示すことが重要だと考えます。マナーの悪さを注意しても結局いたちごっこだと聞きますが、いくら商店街等が注意しても”だってきちんと書いてないから知る由もなかった”と言われたら、指摘した側が損をするだけです。一番上にいる人が明確なルールを提示すれば、商店街等側も注意しやすくなることでしょう。
弘前ねぷたまつりの問題が改善すれば、観客も弘前を心から気に入り再訪してくれるでしょうし、優れたモデルケースとして他の自治体等が視察研修等で訪れ、長い目でみればプラスになるはず。マナーを守ってという提示は一見すると口うるさく感じられるため観客離れを起こすかもしれませんがそれは短期的視野であり、且つ一部のマナーが守れない人による反発かと思いますので、あまり気にすることはないと考えます。運営側には是非とも検討いただくことを願うばかりです。
まつりの評価は、観客マナーが優れているか否かも関わってくると考えます。まつりの評価が高ければ、自治体のレベルも上がり、そして住民のマナー意識向上にもつながっていくものと期待しています。