米ビルボードソングスチャートを定点観測。現地時間の1月22日月曜に発表された、1月27日付最新チャート。エド・シーラン「Perfect」の連続首位を阻み、カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ「Havana」が初の首位を獲得しました。カミラはソングスチャート、アルバムチャートの双方を制したことになります。
記事は下記に。
What a week for @Camila_Cabello! 🔥
— billboard (@billboard) 2018年1月22日
Camila earns her first No. 1 Billboard 200 album with #Camila AND her first ever #Hot100 No. 1 with "Havana," featuring @YoungThug! https://t.co/hDdSUu2pxZ pic.twitter.com/x4COnTRgGh
そしてトップ10はこちら。
フィフス・ハーモニー時代、そしてソロとしても最高4位だったカミラ・カベロがソングスチャートで初のNo.1を獲得。客演したヤング・サグにとってはこれまでの最高が16位だったことから一気に知名度を上げた形となります。
同週のアルバムチャートにおいてもカミラ・カベロ『Camila』が首位を獲得。
アルバムリリース週には収録曲にも注目が集まり、「Never Be The Same」は前週65位から30位へと大幅に上昇。そして通算7週、歴代2位となる長期間2位に甘んじていた「Havana」はストリーミングが前週比34%も上昇し4490万を獲得、同指標首位を獲得したほか、デジタルダウンロードも同57%大幅アップの80000を記録。アルバム発売後は収録曲単曲での購入が減る傾向にあるのですが、「Havana」はここにきて69セントでの値下げ販売を敢行。これが功を奏した形となり同指標2位に上昇しています。ラジオエアプレイは前週比5%ダウンするのですがそれでも同指標2位。全指標がバランスよく、いずれも高い位置にあることが初の首位に繋がった形です。
通算23週目での首位獲得は女性歌手ではシーア、パティ・オースティンに並ぶ最長記録、ソングス・アルバムの同週制覇は2003年のビヨンセ以来(ジェイ・Zとの「Crazy In Love」/『Dangerously In Love』)...等様々な記録が生まれています。ここ最近は男性が首位に立つことが大半で、女性歌手の勢いを案じていましたが昨秋以降はテイラー・スウィフト、カーディ・Bそして客演ながらビヨンセ(エド・シーラン「Perfect」6週首位のうち5週にクレジット)が1位を獲得し、女性復権の流れが生まれつつあるようです。
その女性復権の象徴たる存在といえるのがカーディ・B。今週も3曲をトップ10に送り込み、通算4週目となる記録を達成しています。彼女の参加曲で最上位となったブルーノ・マーズとの「Finesse」は前週から1ランクダウン。ストリーミングが前週比15%、デジタルダウンロードに至っては同55%もの大幅ダウンとなり、ラジオエアプレイ(同21%アップ)がデジタル2指標を補完出来なかったのがトップ3陥落の要因に。勢いよくジャンプアップもしくは初登場した場合、翌週以降ランクを保てるかがこのチャートの勝負どころなのです。
さて女性復権にふさわしい2曲を。ひとつはホールジー「Bad At Love」。遂にトップ5(5位)に到達しました。彼女にとってはザ・チェインスモーカーズに客演参加し12週もの1位を獲得した「Closer」以来で、ソロとしては初。 ラジオエアプレイでは1億900万もの数値を叩き出し同指標3位につけています。そして。
デュア・リパ「New Rules」が通算25週目にして8位に登場。彼女にとってはソングスチャート3曲目のエントリーにして初のトップ10入りを果たしました。イギリスで首位を記録したこの曲もラジオエアプレイが強く、1億弱の再生数で同指標4位を記録しています。個人的には"勝手にリミックスを作ったらデュア・リパ本人に気に入られ公認となった"イニシャル・トークのリミックスもお勧めですのでこちらも是非。
もうすぐトップ10...いずれも最高位を更新した楽曲群はこちら。
・シックスナイン「Gummo」(19→13位)
・NF「Let You Down」(15→14位)
・ビービー・レクサ feat. フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」(18→17位)
・テイラー・スウィフト feat. エド・シーラン&フューチャー「End Game」(36→18位)
「End Game」はミュージックビデオが公開、ストリーミング指標で丸1週間分再生回数が加算されてのこの位置...果たして次週はさらなるランクアップが出来るでしょうか。