イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

隣県のラジオ番組が全曲「愛の讃歌」だった件

他県を移動中、その地方のラジオを聴くと面白い発見があるものです。長く聴いていれば地域の特性まで理解出来そうですが、一つの番組をとってみても、そこに宿る個性の強さに惹かれます。

隣県、エフエム秋田で土曜19時より放送中の番組。自分は昨日終盤しか聴くことが出来ませんでしたが、加藤登紀子さんによる「愛の讃歌」に続いて間髪いれず流れてきたのが、美空ひばりさんによる「愛の讃歌」で、同じエディット・ピアフの原曲でありながら、訳詞が変わればこうもカラーが変わるのか!と驚かされたものです。おそらく世間で最も馴染みあるバージョンは越路吹雪さんによるものでしょうが、原曲に沿った訳詞による加藤登紀子さん版、メロディ展開がわずかながらも確実に異なる美空ひばりさん版...各人の解釈によって原曲は幾様にも変化するのだなということを、連続で聴くことによって殊更実感した次第。ちなみにこの日の放送、曲目検索するに全曲「愛の讃歌」だそうで...この構成はノースポンサー番組ではなかなか出来ない(許されない)のではと思うと、エフエム秋田の営業力もしくはDJの方の力に脱帽です(複数社のスポンサーという事実に尚の事、その凄さを実感しています)。

エンディングで流れてきた宇多田ヒカルさん版の曲名を「愛の讃歌」と紹介していましたが、正確には「Hymne a l'amour ~愛のアンセム~」であり、そこは正確に紹介していただきたかったなと思うと共に、帰宅後radikoタイムフリーで確認しようとしたもののエフエム秋田radiko自体未参加ということで振り返ることが出来なかったのはとりわけ残念です。全編「愛の讃歌」のような攻めた企画はどんどん県を越えて発信されてほしいと思っています。