先週後半から、レナード・コーエン、レオン・ラッセルと大物ミュージシャンの訃報が続いています。
レナード・コーエンの訃報は日本時間の11日金曜日、レオン・ラッセルの訃報は同14日月曜日に伝えられました。今週月曜日の『たまむすび』(TBSラジオ 月-金曜13時)では、レオン・ラッセルが大好きだったカンニング竹山さんが彼の死を追悼し、深い思い入れを語っていました。ツイートにも淋しさが滲み出ています。
レオンラッセル。。。
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2016年11月13日
ありがとうございました。。。
青森県のラジオ局でも、14日月曜日の『GO!GO!らじ丸』(RABラジオ 月-金曜 11時55分)では番組の一曲目にレナード・コーエン「Hallelujah」のライブ音源を、16日水曜日の同番組ではリクエストに応える形でレオン・ラッセル「A Song For You」をOAし、レジェンド達を追悼していました。いずれの番組もAMですが(というと差別的な書き方かもしれませんが、未だにAMはトーク主体/FMは音楽主体と認識している方は少なからずいらっしゃるかもしれず、ゆえに敢えてこの表現を用いました)、FMと同等もしくはそれ以上に音楽情報を流しているなあと実感。仮に、ただ亡くなった事実だけを報じたというスタンスだとしても、亡くなったことを伝えないよりもよいことだと思います。
ではFM局はどうでしょうか。弊ブログでは以前から、県域民放ラジオ局のエフエム青森について厳しく批判させていただいています。決して悪口だけという"非難"ではなく、改善を希望するゆえの指摘というスタンスです(番組モニター制度を設けず、リスナーの声が届きにくい状況ゆえこの場で書き記しています)。そのエフエム青森唯一の生ワイド番組『ラジモット』("RADI-MOTT!"と表記する場合もあり、正式名称は未だに判りかねます)で、レナード・コーエンおよぼレオン・ラッセルの訃報に触れたのか気になり、11日以降のOAリストを確認したのですが...両者の曲は金曜日~火曜日、いずれも流れていませんでした。
番組のOAリストは下記に。
11/16水曜については現段階で、『ラジモット』のOA楽曲が表示出来ない状態となっています。
パーソナリティが訃報の事実だけ伝えたのかについては、番組を聴いていなかったので判りかねますし、エフエム青森がradiko未加入のためタイムシフト聴取が出来ず、遡れない状態です。とはいえ、音楽重視であるはずのFM局で完全無視(と言っても過言ではない)というのは、あまりに冷酷過ぎやしないか...と思ってしまいました。
おそらくリスナーからレナード・コーエンやレオン・ラッセルの曲へのリクエストがなかったのかもしれません。が、番組でかかる曲が全てリクエストのみで構成されるわけではないため(リクエストは18時台にOAする、と常時番組内で触れられています)、番組制作サイドがスルーしたのかもしれません。偶然にもスルー"してしまった"のならば致し方ありません(それはそれでがっかりします)が、亡くなったレジェンド達が、共に多くのミュージシャンから哀悼の意を捧げられ、両者の代表曲「Hallelujah」「A Song For You」はジャンルを超えて多数のミュージシャンにカバーされているわけです。番組リスナーの主な年齢層がAMに比べて高くないかもしれませんが、日本でも若い人にファンが多いペンタトニックスが先月リリースしたクリスマスアルバムにて「Hallelujah」をカバーしており、最近では同曲をクリスマスシーズンに聴く機会も増えたことを踏まえれば、そのオリジネーターはレナード・コーエンなのだと伝えるだけでもリスナーにとっては親切なのではないかと思うのです。にもかかわらずスルーというのは、音楽知識が不足しているのか、音楽愛がないのかどちらか、いやどちらもなのではないかと懸念します。
ちなみに、今回の件を踏まえてあらためて考えたのが、ラジオDJに備わって欲しいもの。あくまで私見と前置きした上で挙げるならば。
① アナウンス技術の高さ(滑舌やイントネーションなど)
② ラジオに関する技術(イントロ乗せなど)
③ 音楽知識の高さ
③ 音楽を愛する心
すべてクリアしているのではないとしても、②~④(特に③と④)において、エフエム青森においては鈴木耕治アナウンサーが最良だと思うのですが、現在『ラジモット』では代打のみの登板となっており非常に勿体無いなと。鈴木アナウンサーなら二人の訃報にどう接し、どう述べたのか...仮に思い入れがないとしても何かしら自分の言葉で伝えてくれただろうなと思うと、今のエフエム青森の人選には悲しくなるばかり。しかも。
鈴木アナウンサーの紹介ページにおけるメッセージ欄は先月からこのまま。穿った見方をするならば鈴木アナウンサーに何か不都合なことがあったのではないか?そう思われてもおかしくないですよね。
今の『ラジモット』において、以前から指摘させていただいている問題点は改善の糸口が見えてきません。里村アナウンサーの下世話さ(笑い方など)は変わっておらず(むしろパワーアップしてしまったように感じます)。アナウンス技術に長けているだけに残念ですし、逆に工藤アナウンサーのアナウンス技術の巧くなさ(改善の低さ)も気になる上、両者共に音楽を大事に扱っているとは言い難い感じがして、聴いていて心地よさを感じられないというのが私見です。③や④が不足しているならば②でカバー出来る部分もあるはずですが、イントロ乗せが出来ているとはお世辞にも言い難い状況。にもかかわらず、鈴木アナウンサーが前線から離れて半年以上経ってもパーソナリティ陣はそのまま、鈴木アナウンサーが暇にならざるを得ないという状況は、首を傾げてしまいます。
レナード・コーエンとレオン・ラッセルの話をきっかけに、話が明後日の方向へ進んでしまったかもしれませんが、エフエム青森において、①~④の条件を2つ以上満たした方々(鈴木アナウンサー、横山琢巳元アナウンサー、稲葉みどりさん、張間陽子さん)が全て抜けてしまった今の『ラジモット』が音楽を二の次三の次としている(ように聴こえてもおかしくない)ことが、レジェンド達の訃報からあらためて見えてしまった気がします。局の体力に余裕があれば、番組名すら定まっていない『ラジモット』を終了させ新規構築するしかないのではと思ってしまうのは私だけでしょうか。
自分の批判は改善を希望するというスタンスであると前置きしたのですが、今回書いていくうちに現状はかなり厳しいところまで来ているのではと思い至り、ゆえに改善自体が難しいという論調になってしまったことをお許しください。