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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」が次週以降チャートを駆け上がる予感

最新のビルボードジャパンチャートをチェック。

11月6日付のビルボードジャパンソングスチャートはこちら。米津玄師さんやDAOKOさんの活躍が目立つ中、以前再浮上の際に紹介した荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)」が19位につけています。前週より3ランクダウンではありますが、この位置から次週以降の再浮上を狙っています。

再浮上のきっかけとなった大阪府登美丘高校ダンス部はこの短期間でテレビに相次いで登場。日曜にはテレビ朝日系の番組で平野ノラさんと共演。

火曜はNHK総合で荻野目洋子さんと共演。

部所属以外の方とのダンスを柔軟に変えられるダンス部の実力に圧倒されると共に、やはりこの曲の持つパワーを感じずにはいられない、そんな2番組でした。

 

”再浮上”と書いたのは、1本目のテレビ出演が日曜夜だったため。チャートを構成するストリーミングやデジタルダウンロード等の指標は月曜が算出開始日であり、テレビで観た方があの興奮よ再びと公式動画(注:テレビ番組を違法アップロードした作品をYouTubeで観ても「ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)」のポイントには加算されません。この点について詳しくはこちらをご参照ください)を観ていくだろうことを踏まえれば、週末にかけてYouTubeの再生数は伸び、視聴に伴うストリーミングポイントは再度上昇に転じるはずです。

 

そしてもうひとつ。”全曲ダンシング・ヒーロー”という作品も登場します。

CDリリースの遅れは曲の盛り上がりにタイミングを合わせられなかったゆえかもしれませんが、逆に言えばデジタル先行は今の時流に沿ったものと言えるでしょう。先述したテレビ番組出演効果が薄れYouTube視聴によるストリーミングポイントが落ち着いてきた(ただし別途テレビ番組等への出演があれば別ですが)、そのタイミングでデジタルダウンロードおよび定額制音楽配信サービスによるストリーミングが伸びればロングヒットにつながるわけで、いい流れが出来つつあるように思います。

そして作品を”発売”したことで、大晦日の『紅白歌合戦』出場への布石も出来上がりました。出場条件であると思しき、作品リリースというハードルがクリアされたのです。もしかしたらこれで今年は所属事務所から荻野目洋子さんと三浦大知さんという2組が出場するのではないかと個人的には考えています。

(ちなみに、めちゃイケ効果で三浦大知さんのアルバム『HIT』が先週躍進した、と先週伝えましたが11月6日付ビルボードジャパンアルバムチャートでは16位に入り、先週の9位からランクを下げたものの大きく落ち込むことはありませんでした。また同日付ビルボードジャパンソングスチャートでは「(RE)PLAY」が30位(前週17位)、「EXCITE」が34位(前週26位)、「Cry & Fight」が88位(前週31位)と、それぞれ順位は落としたものの今週も3曲ランクイン。トップ40内には2曲も入っており、やはりテレビ番組の効果の大きさを実感します。三浦大知さんも日曜に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に出演しており、彼自身の勢いは止まりません。)

 

ちなみに今回荻野目さんがリリースする”全曲ダンシング・ヒーロー”からこちらを想起した次第。

この”全て同じ曲だが別バージョン”作品集が増えていくと面白いですね。中島みゆき「糸」のオリジナル&カバー集2枚組とかも出てきそうな予感がします。