イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

秋が似合う【奏者×ボーカリスト】の絶品コラボレーション

こちら青森は今週、最低気温が5度を下回る日が出てきており、冬の足音すら近づいています。秋の実りや秋の色が街に溢れ出してくる、そんな季節になりました。

そんな秋にピッタリだと思うのが、奏者によるR&Bアプローチの作品集。しかもR&B歌手を招いた曲にハズレ無し、なのです。

今夏リリースされた初のソロアルバムが好事家に好評だったミント・コンディションのストークリーによる、伸びやかな中にも翳りを帯びた声が映えるスムースソウル/ジャズ。ゴスペル歌手のティム・ボウマンJrについては(これまた)林剛氏のツイートを引用させていただく形でブログでも取り上げましたが(ゴスペルヒットの決定版『WOW Gospel 2017』トラックリストが公開(2016年12月26日付)参照)、彼の父親がギタリストだとは恥ずかしながら知りませんでした。ティムとストークリーの組み合わせ、上々な作品ですね。

 

そしてこちらはサックス奏者、ボニー・ジェイムスとR&B歌手のエイヴリー・サンシャインによる「Honestly」。アルバムのタイトルトラックであることから、この曲がボニーにとって重要な位置付けにあることは容易に想像出来ます。そしてやはり美しい。最新10月7日付米ビルボード、アダルトR&Bソングスチャートで29位にランクインしています。

 

奏者とボーカリストのコラボレーションで(今年発表の曲以外で)真っ先に思い出したのが、自分をR&Bの世界に引き込んでくれたトニ・ブラクストンとベイビーフェイスによる作品。1996年、サックス奏者のケニー・Gトニ・ブラクストンによる、いずれもベイビーフェイスが制作に関与したコラボレーション曲、トニ・ブラクストン with ケニー・G「How Could An Angel Break My Heart」(→YouTube トニ・ブラクストンのアルバム『Secrets』収録)、主従逆転して「That Somebody Was You」(ケニー・Gのアルバム『The Moment』収録)が発表されました。前者はストリングスも印象的なゆえ冬の匂いがする一方、後者は翳りが感じられることから秋、それも晩秋の感じがしたのですが如何でしょう。

 

サックスやギターにとどまらず、トロンボーンやハープ奏者とボーカリストとのコラボレーションもあったはずで、いずれまた紹介出来ればと考えています。