昨日放送の『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 毎週日曜13時)、100位に初登場した楽曲に一発で心惹かれてしまったのでメモ。
・bonobos「Cruisin’ Cruisin’」
奏でる音は非常ににソウルフル。一方で蔡忠浩さんの浮遊感のあるボーカルがやわらかな風のようで、両者のバランスの良さが際立っているように感じます。最近ではSuchmosやceroといった、本場R&Bライクなミュージシャンが多数登場していていますが、ボーカルがどこか和風な感じゆえ"ジャパニーズR&B"とでも形容したくなるbonobosの音もまた、個人的に好みです。
この曲は、今週発売のアルバム『23区』からのリードトラック。メンバーチェンジを経て現体制における初のアルバムで、「Cruisin' Cruisin'」は『「THANK YOU FOR THE MUSIC」のリアレンジを今のメンバーでやったらとても感触がよかったので、その感じでやってみようと思い作った』(J-WAVEより)曲だそう。その「THANK YOU FOR THE MUSIC」のリアレンジが気になり探してみたところ。
こちらは2008年版のオリジナル。
そしてこちらが現体制での2015年版。
オリジナル版を踏襲していながら、色気はグッと増していますね。特にキーポードがときにウワモノ、ときにBメロを牽引するリズムにと活躍していて、演奏陣の変化で曲の雰囲気がこうも変わるのかと驚かされます。もしかしたら『23区』は、日本のR&Bを引っ張らんとする新鋭に対する先輩からの挑戦状なのかもしれませんね。
アルバム『23区』はApple Musicでも配信開始予定。今日現在、アルバムのタイトルトラックが聴取出来ますのでよろしければ。