イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

Yahoo!JAPANエンタメ記事のレベルを憂う

昨日Yahoo!ニュースに登場したこの記事にとてつもない違和感を覚えました。

深キョン主演「ダメな私」低迷の敗因とは? (dmenu映画) - Yahoo!ニュース(3月15日付)

同日夜に最終回を迎えた『ダメな私に恋してください』(TBSテレビ)について、深田恭子さんの配役および視聴率の不安定状態が問題というのがその中身。ドラマをきちんと観ていないので配役については言及を控えますが、SNSで"視聴率的には同枠で一番なんだけど!"と記事に憤慨する声があったので調べてみると。

TBS火曜22時枠ドラマ平均視聴率

・2014年4月期『なるようになるさ。』 7.29%

・2014年7月期『東京スカーレット』 6.49%

・2014年10月期『女はそれを許さない』 6.14%

・2015年1月期『まっしろ』 5.85%

・2015年4月期 『マザー・ゲーム』 8.82%

・2015年7月期 『ホテルコンシェルジュ』 7.95%

・2015年10月期 『結婚式の前日に』 5.63%

・2016年1月期『ダメな私に恋してください』  9.40% (最終話除く)

Audience Rating TV 〜ドラマ視聴率〜より

TBSが火曜22時枠にドラマを新設して以降、二桁視聴率を獲得したのは『マザー・ゲーム』最終回(10.5%)、および『ダメな私に~』の第6回(10.1%)と第8回(10.3%)のみ。全体的に高いとはいえませんし、そもそも視聴率とドラマの質が必ずしも比例するとは限らないとはいえ、視聴率の面でいけば今のところ『ダメな私に~』は成功していると言えるのではないでしょうか。にもかかわらず、平均視聴率の高さも見ず、また前後2%ちょっとの視聴率上下でもって不安定状態というのは納得出来ません。尤もこのライターの方は各回の視聴率の差異が1%未満でないと安定状態と言えないとでも思っているのでしょうか。

 

で、そのライターがどんな方なのか、記事を書いた【内村塩次郎】さんをYahoo!で検索してみたのですが、全く正体が掴めないのです。

「内村塩次郎」の検索結果 - Yahoo!検索

検索結果の最上位2つは、この内村さんが書かれた記事へのTwitterの反応という結果に。Twitterアカウント等、内村さんがやっているSNS等を見つけることは出来ませんでした。こちらの検索方法が問題と言われればそれまでですが、記事を書いた本人が(ライターとしての)表舞台にほとんど立っていない状況でこんな違和感を強く覚える記事を堂々と書き記すことに、厳しい物言いを敢えてしますがその神経を疑ってしまいます。

 

 

記事に登場する匿名の"テレビ誌ライター"との無責任な喋りっぷりも含め、このような一個人の考えが強く反映しただけの勝手な記事は読まない、信じないほうが得策なのですが、ブログ執筆時点でのYahoo!JAPANエンタメニュース部門のアクセスランキングで4位に入っており、記事を鵜呑みにする人も多くいるのかもしれません。記事は最終回当日にアップされており、あたかも視聴率潰しと捉えられてもおかしくないタイミングでの掲載に意図的なもの、また意地の悪さすら感じてしまいます。記事の掲載元であるdmenu映画に対しても違和感を覚えますが、なによりもYahoo!JAPANがなぜこのような報道(という名の個人的主観)をニュース枠に入れたのかを強く疑問視しています。

 

尤もこのYahoo!JAPANのニュースについて、もしかしたら記事の内容はどうでもいいからアクセス数が集まることが最優先なのではという疑問を日頃から抱いています。Yahoo!JAPANには、まずは記事の信憑性を見極め、無責任な書き手(匿名であることやSNS等で自己紹介していない人が必ずしも悪いというわけではないのですが、先述した記事に登場する" (匿名の)関係者"を用いる発言を多用することを踏まえれば、やはり匿名は問題と考えてよいのかもしれません)が出てくる記事は載せない、もしくは載せても記事扱いせず、最終的にそのような書き手が多く出てくるような媒体との関係を断ち切ってほしいと思います。無論読み手の取捨選択、信じる信じないという感覚を鍛えることも大事ですが、一度発生させられた(書き手の個人的嫌悪感等から生じる)悪しきイメージは知らないうちに染み付いてしまうものです。Yahoo!JAPANのスタッフにはぜひとも考えていただきたいと強く願います。

 

 

ちなみに、"(記事ではないものの)じゃあこのブログを書いてるお前はどうなんだ"とツッコミが来るかもしれず。それゆえ、近いうちにまずはTwitterでの活動を再開しようと思います。