自分がスタッフのひとりとして携わる『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 毎週日曜17時)。今日の音楽特集では【青春】にまつわる曲をお送りします。卒業シーズン真っ只中ゆえ、卒業をテーマにした曲で特集を組む番組も多い中、敢えて【青春】をテーマに据えた当番組の一筋縄ではいかない感じたるや(自画自賛)。
実は以前も青春にまつわる曲をお送りしたことがあります。リチャード・ギア主演映画『愛と青春の旅だち』にちなんで、曲名に”愛”、”青春”、”旅立ち”が含まれているものを集めて特集を組んだ記憶が…一筋縄ではいかない感じは昔からなんですよね。その映画の主題歌となったジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズによる「愛と青春の旅だち」は米ビルボードのシングルチャートも制覇するほどあまりに有名な曲。
・Joe Cocker & Jennifer Warnes「Up Where We Belong」
同曲の素晴らしい和訳が下記ブログに掲載されていますので勝手ながら紹介させていただきます(問題があれば削除します)。
実は今回、【青春】をテーマにした曲を探していくうちに、この曲のカバーに出会いました。しかも歌っているのはあの郷ひろみさんなのです。下記のCDに収録されています。
・J-COVER 80's ダンス&バラード - Sony Music
Amazonにて冒頭の一部を聴取可能なのですが、このカバーにおいてジェニファー・ウォーンズのパートを歌う女性歌手が誰なのか判らないのです上記リンク先でも郷ひろみさんの単独クレジットとなっているのですが、冒頭に登場するのは明らかに女性の声。同カバーの動画を探すと松田聖子さんとのデュエットばかりが出てくるのですが、『J-COVER…』に収録されている音源はどうやら聖子さんではなさそうなのですよね。ならば誰?という疑問は募るばかりなのです。
そして訳詞問題。上記和訳と今回の訳詞を是非比べてみてください。
おそらくは原曲の和訳を踏襲する形となっているのですが、原曲の”eagles”や”mountain”を”鷲”、”山”とそのまま訳していることから、その強い言葉の響きが目立つゆえあたかも山に行こうっていう歌?と思ってしまうんですよね。そう思いクレジットを見ると、担当したのはなかにし礼氏。以前もそのような訳詞案件(なかにし礼による”とんでも訳詞”の世界(2015年3月6日付)をご参照ください。偶然にもちょうど一年前に書いたものでした)があっただけに、なかにし礼氏独特の訳し方から生まれる脱力感を思い知った次第です。
それにしても、郷ひろみさんとのデュエット相手は誰なのか…手元にジャケットがないので何かしらの形で掘り下げてみようと思います。ちなみに『J-COVER…』には以前弊ブログでも取り上げまたラジオでもオンエアした坂上忍「I was born to love you」も収録されています。坂上忍唯一のCD化音源「I was born to love you」(2015年1月19日付)も是非チェックしてみてください。