イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ハレルヤの様々な形

あけましておめでとうございます。2016年はマイペースに更新を続けていけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

昨年も書いた『NHK紅白歌合戦』の雑感は後日書くとして、復活し巨大なインパクトを残した小林幸子さんが歌った「千本桜」の海外ミュージシャンによるカバーを見つけました。

・Lindsey Stirling「千本桜」

リンジースターリングはいわゆる”ユーチューバー”として全世界にその名を轟かす人物。彼女の年収が600万ドル(一昨年の7月からの1年間。世界で最も稼ぐユーチューバー 1位は年収14億円 | Forbes JAPAN(2015年10月17日付)より)というのですから驚かされます。そういえば昨日の『紅白』でもHIKAKINさん等が映っており、ユーチューバーの存在感は日本でも世間一般に広まってきている気がしますね。

 

そのリンジーがカバーした別の曲が、最新の米ビルボードチャートに登場しています。

・Lindsey Stirling「Hallelujah」

レナード・コーエンによるオリジナル以上に、ジェフ・バックリィによるカバーが有名なこの曲。リンジーはクリスマス仕様のアレンジでメロディの美しさをより際立たせていますね。歌詞を読む限りではクリスマスソングとは言えないでしょうし、また元来曲が持っている物悲しさが薄れていることから彼女の解釈に疑問を持つ方も少なくないかもしれませんが(歌詞、和訳およびジェフのバージョンはおよげ!対訳くん: Hallelujah レナード・コーエン (Leonard Cohen / Jeff Buckley)にて確認出来ます)、最新1月9日付のホット・クリスチャン・ソングスチャートを制し、シングル総合チャート(The Hot 100)でも81位に初登場していることから、一定の支持を集めていると言えそうです。チャートについては下記の記事(2015年12月29日付)をご参照ください。

これを機に、レナード・コーエンのオリジナル版およびリンジー、ジェフ等様々なカバー曲を聴き比べるのもいいかもしれませんね。その上で、自分なりの最高の「Hallelujah」を見つけてみるのはいかがでしょう。

ちなみに、私が真っ先に思い出した「Hallelujah」は、ジェフ・バックリィ、そしてKOKIAさんのクリスマス盤に収録されたバージョンでした。