以前もそのセンスの良さをここで紹介したことがあるのですが、UNCHAINのカバー集、その第3弾が今月末に登場します。
・UNCHAINカバー第3弾で林檎、レキシ、ハイスタ、シャ乱Qを独自解釈 - 音楽ナタリー
制作上の理由により発売日が2月27日(金曜)に延期になっていますのでご注意ください。
そのカバー集から先日MVがフル公開されたのが「本能」。音に触れた瞬間、”粋だなあ”と実感。
なぜヘルメットなのかはよく分かりませんが。
UNCHAINの”椎名林檎好き”は特別なもののようで、カバー集第1弾では「丸の内サディスティック」(→YouTube)、第2弾では東京事変「能動的三分間」(→YouTube)をカバーし、いずれもMVを公開。後者のコミカルな路線が今回の「本能」のMVにも活きた?のかもしれませんね。
UNCHAINはかなりソウル濃度の高いバンドで、ベスト盤も”Rock Flavour”と”Soul Flavour”の2枚が存在するほど(ディスコグラフィー参照)。そんな彼らの手にかかれば、元来ポップだった曲も、この通り。
・UNCHAIN「MR.TAXI」(オリジナル:少女時代 『Love & Groove Delivery』収録)
・UNCHAIN「ロビンソン」(オリジナル:スピッツ 『Love & Groove Delivery vol. 2』収録)
そしてディスコグラフィー経由で一部試聴可能な第3弾収録の「やさしさで溢れるように」(オリジナル:JUJU)。今作の中で個人的な白眉だと思っています。
ソウルに寄った流麗なアレンジによって生まれる(より強くなる)グルーヴ、メロディを時に崩すことで洒落っ気の増した歌、そして声が決して太いとはいえないもののソウル的な芳醇さを持ち合わせた歌声。カバーはオリジナルに沿わないと許せないなんていう声も出てくるかもしれませんが、UNCHAINは彼らの音世界を確立しているからこそこういう粋なカバーを創ることが出来るし、アレンジを変えても許されるのだということをあらためて感じています。