イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

1月10日、ユニバーサル洋楽CD国内盤 大量レンタル解禁予定

 弊ブログのエントリーの中で、未だに最もアクセスがあるのが『洋楽レンタルが1年未満で”解禁”されはじめた』なんですよね。で、そこで触れた動きは今も継続していて、今週末いよいよユニバーサルが新たな大量解禁に踏み出す予定です。

主なCDを挙げてみると。

●1/10レンタル開始

 (アルバムのリンク先はTSUTAYA、日付のリンク先はAmazon

テイラー・スウィフト『1989』 国内盤発売 2014/10/29

U2『ソングス・オブ・イノセンス』 国内盤発売 2014/10/22

レイ・チャールズ『ジーニアス・ラヴ~永遠の愛-10th アニヴァーサリー・デラックス・エディション』 国内盤発売 2014/10/22

・オムニバス『フリー・ソウル~アルティメイト・フリー・ソウル・モータウン』 国内盤発売 2014/10/22

ジェイミー・カラム『インタールード』 国内盤発売 2014/10/15

・オーティス・ブラウン3世『ソート・オブ・ユー』 国内盤発売 2014/10/1

トニー・ベネットレディー・ガガ『チーク・トゥ・チーク』 国内盤発売 2014/9/24

スモーキー・ロビンソン『スモーキー&フレンズ』 国内盤発売 2014/9/10

マルーン5『V』 国内盤発売 2014/9/3

アリアナ・グランデ『マイ・エヴリシング』 国内盤発売 2014/8/27

・コモン『ノーバディーズ・スマイリング』 国内盤発売 2014/8/6

エリック・クラプトン『ザ・ブリーズ ~J.J.ケイルに捧ぐ』 国内盤発売 2014/7/30

アウル・シティー『ザ・ベスト・オブ・アウル・シティー』 国内盤発売 2014/7/9

・エリ・ゴールディング『ハルシオン・デイズ』 国内盤発売 2014/7/2

 ・ジェニファー・ロペス『A.K.A.』 国内盤発売 2014/6/18

ラナ・デル・レイ『ウルトラバイオレンス』 国内盤発売 2014/6/18

チック・コリア『ポートレイト』 国内盤発売 2014/6/11

マライア・キャリー『ミー。アイ・アム・マライア』 国内盤発売 2014/6/4

ザ・ルーツ『・・・アンド・ゼン・ユー・シュート・ユア・カズン』 国内盤発売 2014/6/4

上原ひろみ『ALIVE』 国内盤発売 2014/5/21

マーティ・フリードマン『インフェルノ』 国内盤発売 2014/5/21

(注:上原ひろみは以前から洋楽扱いの模様。Yahoo!知恵袋にも同種の質問が掲載。マーティ・フリードマンも同様か)

詳細は、今週(2015/1/5~2015/1/11)レンタル開始作品リストで確認できます→コチラ(TSUTAYAのサイト)

 

自分が住む県の、おそらく最大のレンタル店であるTSUTAYA青森中央店では、自分の最初のエントリーの数ヶ月に”前倒し解禁”を訴求するチラシを店内に掲示していたのを確認しました。自分の記事が影響しているとは思いませんが、利用者から”なんでこれが解禁されているの?”という問い合わせがあったんじゃないか、それを踏まえての掲示じゃないかと想像したり。

逆に言えば、”なんで同じように他の会社の洋楽国内盤も一緒に解禁されないのか。おかしくないか?”という疑問も、利用者には同時に浮かんでいるんじゃないかとも思います。しかも昨年は、大ヒットした”アナ雪”が邦楽と同様のタイミングでレンタル解禁。まあ、ディズニー関連CDはエイベックス発であり、同会社の洋楽レンタル解禁は昔から邦楽と同じだったというからくりではありますが。ただアナ雪が”普通に”レンタルされる状況と店頭陳列でのインパクトを勘案して、洋楽の足並みの揃わなさを嘆く声は漠然とながらもより多くの人が確実に抱いている予感。しかしながら、自分がブログエントリーして以降、特にソニーとワーナー系からは未だに前倒しの気配は感じられないんですよね。非常に残念です。

 

以前のブログエントリーで、海外作品のレンタル1年禁止の理由は海外レコードメーカーにある、と記載しました。洋楽をより多く売ってもらうために1年間のレンタル禁止措置を取った、ということ。しかしながら、今回レンタル前倒し解禁の目玉となるであろうテイラー・スウィフト『1989』に関しては、昨年最大級のセールスを上げ現在も全米1位キープ、更に収録曲2曲がシングル1位を獲得済で未だに売れ続けている状態であり、日本でだってまだ売れ続けるはず…と考えるのが自然なはず。更に言えば、”音楽は無料であるべきではない”としてストリーミングサービスのSpotifyでの配信を禁止(過去作も取り下げ。記事より)している状況も勘案すれば、無料ではないとはいえ実売数にカウントされないレンタルというスタイルをテイラー側が好意的に捉えるとはあまり考えにくいんですよね(尤も、レンタルという概念は海外では浸透していないので想像しづらいのかもしれませんが)。それでもレンタル前倒し解禁に踏み込むということは、そうしたほうが認知度がより高まるだろうことも計算してのことかもしれませんし、もしくは配信が浸透してきた現代にあって音楽の旬の期間が狭まっているから早めにという思惑もあるのかも。

まあそれらは自分の憶測でしかないので確信は持てませんが、ただひとつはっきりと言えるのは、ユニバーサルはより聴き手にフレンドリーな対応を行っているということ。逆(他の大手国内レーベル)もまた真なり、でしょうね。