アレサ・フランクリンが亡くなりました。
この日が来てしまいました……アレサ・フランクリンが現地時間で16日午前9時50分、自宅にて死去。76歳でした。これまで病名は伏せられてきましたが、すい臓がんだったことが正式に発表されました。 [NEWS] https://t.co/JYZsjrwnJu pic.twitter.com/y2kq5AjRNR
— bmr (@bmr_jp) August 16, 2018
彼女については、日本でもツイッターでトレンド上位に登場するなど、その衝撃は広がっています。そしてこのタイミングで。
米ローリングストーン誌が発表した、アレサ・フランクリン”偉大なる50曲”。昔ながらのファンには納得できる内容かもしれませんが、90年代中盤以降に洋楽を、R&Bを好んで聴くようになった身にはこの曲がもっと上位に来てほしかったなと。
ちょっと皮肉なタイミングではあるのだけど、無名時代のジェイムズ・ポイザー(クレジット表記がPoyserではなくPoiserだった)が鍵盤を弾いたアレサの“A Rose Is Still A Rose”はローリン・ヒルのプロデュース&アレンジということで当時大きな話題になった。20年前。https://t.co/XeqSVCFzJN
— RIN-GO (@hystys) August 16, 2018
音楽評論家、林剛氏が”皮肉なタイミング”と書いたのはこの記事があったゆえ。とはいえこの曲が他のローリン曲と同じような”疑惑”があったとして、アレサの歌声はただひたすらに強くしなやかであることは間違いありません。
「A Rose Is Still A Rose」は米ビルボードソングスチャートで最高26位を獲得。この曲が最後のトップ40ヒットとなってしまい、90年代後半以降の曲が先述したローリングストーン誌ランキングにはほぼ未掲載なのは仕方ないかもしれません。が、90年代後半以降のアレサもまた素晴らしいので、ここに紹介します。
・アレサ・フランクリン「It Hurts Like Hell」
(from Soundtrack『Waiting To Exhale』(1995))
・ビービー・ワイナンズ&シーシー・ワイナンズ feat. アレサ・フランクリン「You've Got A Friend」
(from『Tapestry Revisited: A Tribute to Carole King』(1995))
・アレサ・フランクリン with マライア・キャリー「Chain Of Fools」
(from『VH1 Divas Live』(1998))
・メアリー・J・ブライジ feat. アレサ・フランクリン「Don't Waste Your Time」
(from メアリー・J・ブライジ『Mary』(1999))
・アレサ・フランクリン「Wonderful」
(from『So Damn Happy』(2003))
・アレサ・フランクリン & メアリー・J・ブライジ feat. ハーレム・ボーイズ・クワイア「Never Gonna Break My Faith」
(from Soundtrack『Bobby』(2006))
『VH1 Divas Live』のフル映像がありました。マライア・キャリー、セリーヌ・ディオン、グロリア・エステファン、シャナイア・トゥエインそしてキャロル・キングという素晴らしいメンバーの中、「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」の大サビを歌い始めたときにすべてを持っていったアレサの凄さ...もはや誰も敵いません。そして曲終わりのフェイクが最高!完全にアレサのライブになっています。
このような凄い歌い手は今後出現しないのでは。パワフルで表現力も豊か、そしてかわいらしいアレサの歌を生で聴くことが出来なくなったのは本当に残念です。