米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の9月18日月曜に発表された、9月30日付最新チャート。テイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」が3週連続で首位をキープ、ロジック feat. アレッシア・カーラ&カリード「1-800-273-8255」が3位に上昇した他、サム・スミスの新曲「Too Good At Goodbyes」が5位に初登場を果たしました。
記事は下記に。
.@TaylorSwift13's "Look What You Made Me Do" spends a third week at No. 1 on the #Hot100! https://t.co/uNpfcnXref pic.twitter.com/wmKOYyo5Rg
— billboard (@billboard) 2017年9月18日
そしてトップ10はこちら。
テイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」は首位をキープしたものの、デジタルダウンロード2位(前週比39%ダウン)、ストリーミング2位(同35%ダウン)およびラジオエアプレイ10位(同11%アップ)...ストリーミングが前週の首位から陥落したことで、チャート構成の3指標いずれも1位を逃すというレアなケースとなっています(とはいえ最近ではブルーノ・マーズ「That's What I Like」が今年5月13日付で同記録を達成)。しかしながらデジタル部門2指標の落ち込み幅は大きいですし、先週4位に初登場を果たした「...Ready For It?」が一気にトップ10圏外となったことで、テイラーの勢いに陰りが?という見方は出来るでしょう。ただし2位のカーディ・B「Bodak Yellow (Money Moves)」も「Look...」ほどの下げ(上げ)幅ではないにせよ各指標が同様の動きをしておりテイラー超えは難しいところ。
そこにやってきたのがロジック feat. アレッシア・カーラ&カリード「1-800-273-8255」、そしてサム・スミスの新曲「Too Good At Goodbyes」なのです。前者は2ランクアップで3位、そして後者は5位に初登場。
主演客演の三者共に初のトップ3入りを果たしたこの曲の"意味"については先週ブログでも紹介したbmrの記事を是非読んでいただきたいところ(自殺しないよう呼びかけるロジック「1-800-273-8255」が全米トップ5入り - bmr(9月15日付))。ストリーミング3位(前週比12%アップ)、デジタルダウンロード3位(ただし前週比17%ダウン)、ラジオエアプレイ29位(同16%アップ)と、二桁の伸びを示す指標がふたつあることから更なる伸びも期待できそうです。
そしてサム・スミス。ディスクロージャーに客演参加した「Omen」での64位が初登場での最高位置でしたがそれを軽々と飛び越えてきました。
初登場5位の原動力はデジタルダウンロードでの首位獲得。サムにとっては「Stay With Me」(2014)以来2曲目となる同部門1位獲得となりました。ストリーミングは10位、そしてラジオエアプレイは35位(既に前週初登場を果たしており前週比38%アップ)。サムにとってはディスクロージャーとの「Latch」(2014 7位)、「Stay With Me」(2014 2位)、「I'm Not The Only One」(2014 5位)、「Lay Me Down」(2015 8位)に次ぐ5曲目のトップ10入り。イギリスでは6曲目の1位獲得となり反応も上々。次週以降伸びる可能性もあります。
もうすぐトップ10を見ていくと、トップ20内で勢いがあると紹介されているのが次の3曲。
・ナイル・ホーラン「Slow Hands」(15→11位)
・ポルトガル・ザ・マン「Feel It Still」(18→14位)
・J・バルヴィン&ウィリー・ウィリアム「Mi Gente」(22→19位)
また、サム・スミス以外の初登場組は下記に。
・ゼイン feat. シーア「Dusk Till Dawn」(44位)
・ケリー・クラークソン「Love So Soft」(62位)
・ブレイク・シェルトン「I'll Name The Dogs」(73位)
これら6曲の中からトップ10をかき回してくれる曲は出てくるか、注目しましょう。