それくらい、ひと聴き惚れしました。
ゴスペラーズが今週リリースしたシングル、「Fly me to the disco ball」の歌い出し、そのメロディに心が溶ける思いがしました。素晴らしいの一言に尽きます。
80年代感のあるシンセのウワモノの心地よさもさることながら、歌い出しの♪Ah がこの名曲を想起。イメージとしてはジャパニーズR&Bの先駆者、久保田利伸さんによる初期の名曲「永遠の翼」と相俟っているような気がして、得も言われぬ快感を覚えます。
しかも「Fly…」は自分が大好きな三連リズムゆえ、より心地よく感じています。
リードを担当する酒井雄二さんが作詞および共作曲を手掛けるこの「Fly…」。酒井さんは前作のダブルAサイドシングル、「Recycle Love」も作っていて、独特の作り方(これもある種の"ループソング"ですね)によって生まれたこの曲は自分が昨年下半期の邦楽ベストに選んだほど。独特の作り方、構築の仕方が解るミュージックビデオについては下記リンク先に。
「Recycle Love」のカップリングにしてダブルAサイドとなるシングル、「GOSWING」ではニュージャックスウィングに挑戦しており、ブルーノ・マーズ『24K Magic』よりも前に挑戦しているということに。こちらも以前記載しました。
これら最近のシングルに共通しているのは、メロディラインの着地点に若干の差異はあれど、歌謡曲的な落とし込みをほとんど行っていないという点。J-Popからいい意味で逸脱出来るようになった…売れ線を作らないといけないというしがらみから解放されたと言い換えても良いかもしれない、そんな彼らが放つ近年の楽曲群が心地よさや抜けの良さを持ち合わせているのは非常に嬉しいこと。来月にはニューアルバム『Soul Renaissance』がリリースされるということですが、間違いない内容となっていることでしょう。楽しみです。