面白い組み合わせですね。
昨夜のTwitterはこのユニット名、”JINTAKA”がトレンド入り。山田孝之さんって歌えるの?と思う方は少なくないかもしれませんが、今年復活したTHE YELLOW MONKEYの、2009年にリリースされたトリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』に「SEA」で参加、またテレビ番組では同じくイエモンをカバーした実績が。
「SEA」はポエトリーリーディングゆえ、歌をうたう形でのカバーは「カナリア」が初かも。カラオケという環境でこれだけ歌えるならば、JINTAKAには期待していいかもしれません。
さて、個人的に、”JINTAKA”に似てるということだけで今日はこのミュージシャンを紹介。その名は、JINTANA & EMERALDS(ジンタナ&エメラルズ)。
レイドバックした新世代ドゥーワップ、「Honey」の心地良さは絶品で夏にピッタリ。この曲を収録した、一昨年リリースのファーストアルバム『Destiny』は、MUSIC MAGAZINEの特集、【2010年代の邦楽アルバム・ベスト100】(2015年8月号)で7位を獲得し、好事家の間で話題に。女性ボーカルの一人、一十三十一(ヒトミトイ)さんがメインボーカルを務めるだけあって、少し気だるげにも聴こえる歌声がよりレイドバック感を強調しているようです。
そのJINTANA & EMERALDSが先週、配信限定シングル『Mirage』をリリースしました。タイトルトラック、そして浜田省吾さんが在籍していた愛奴のデビューシングル「二人の夏」をカバーした全2曲。Apple Musicでもチェック出来ます。
「Mirage」も、メインボーカルは一十三十一さん。個人的には3人のボーカリストの中で最も夏らしさを持ち合わせた方だと思っているので、メイン起用はしっくりきます。一方で「二人の夏」は、歌い出しこそ一十三十一さんですが、メインボーカルが交互にという形。昨年のライブで既に披露されています。
これら楽曲に触れながら、夏の余韻に浸ってみては如何でしょうか。
JINTAKAからややも強引にJINTANA & EMERALDSに持っていった感は否めませんが、この二組には薄いながらも共通点が。JINTANA & EMERALDSのボーカルのひとり、カミカオルさんは黒木メイサさんの複数の楽曲において作詞もしくは作曲を担当。黒木メイサさんは赤西仁さんの妻ということで...間接的過ぎるかもしれませんがつながっているわけです。シングル曲も複数手掛けており、黒木さんの音楽的ブレーンのひとりだったのかもしれません。
この曲に関してはアレンジがリアーナ「SOS」っぽいと思うのですが、洋楽のエッセンスを咀嚼するというアプローチは夫妻共通。昨年夏発売の赤西仁さんのアルバムの巻頭を飾った「Let Me Talk To U」でも同様のことが言えます。とはいえ真似だと指摘するつもりはなく、様々な洋楽を聴いてきた上で自分らしい楽曲を生み出しているんだなあと実感、素直に好い曲だと思います。こういう曲がジャニーズ在籍時にも量産されていたならば、前事務所自体のイメージもより良好なものに変化するのですが。