米ビルボードシングルチャートを定点観測。
日本時間の火曜早朝に発表された4月9日付最新チャート、リアーナ feat. ドレイク「Work」が6週連続で首位をキープしました。ルーカス・グラハム「7 Years」が1ランクアップの2位に到達したものの、各指標でのリアーナとの差は未だ大きく、しばらくはリアーナの独走状態が続くかもしれません。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。
最新チャートで、特に大きな動きを見せていたのがメーガン・トレイナー「No」。YouTubeでのミュージックビデオ解禁に伴いストリーミングが前週の2倍近くに上昇、デジタル・ソングス・チャートでは1位を獲得し、総合では6ランクアップの6位に。自身4曲目となるトップ10入りで、5月13日リリース予定のアルバム『Thank You』に弾みをつけた形です。
Congrats @Meghan_Trainor! 🎉 https://t.co/n04ETPf5ol pic.twitter.com/XnTGXwjqB7
— billboard (@billboard) 2016年3月28日
さて気になるのは、今回解禁されたビデオの”評価”なんですよね。日本時間の3月29日7時の段階で「No」を高く評価する方が40万8千いる一方で低く評価した方が5万8千と非常に多く、評価数全体の実に14.4%以上が低評価というのはちょっと異常な気がするのです。ちなみに先述した「Work」の、現段階での全評価における低評価率は6.6%、「7 Years」に至っては1.8%しかありません。
ダンサブルでセクシーさを前面に出したメーガンのビデオ。少し痩せたことでこのようなアプローチがしやすくなった、もしくは画になるようになったのかもしれません。が、もしかしたら以前のぽっちゃり体型(ゆえ説得力を帯びた全米1位曲「All About That Bass」)のイメージが強い分、綺麗になったことで悪い意味でイメージが崩れたと捉えたリスナーが低評価を下したのかもしれませんね。ちなみに女性に対しぽっちゃり体型と書くのは失礼なことを承知しているのですが、「All About…」の邦題サブタイトルが”わたしのぽちゃティブ宣言!”というとんでもないものだったので敢えて使用させていただきました。国内盤発売元のソニーの(敢えて厳しい物言いをしますが)下世話なキャッチコピーにメーガンが傷ついていなければいいのですが。
それにしても、2000年前後のR&Bテイストを纏ったこの「No」、最初こそ時代錯誤感というかちょっと格好悪いかなと思ってしまったのですが、聴く度に癖になりますね。今回ブログエントリーにあたって何度か再生したのですが、脳内に焼き付いてしまいました。アルバム、必ずやチェックします。