ちょっと強い口調になることをお許しください。
先月末より、【世界遺産登録応援CM】が期間限定でOAされています。詳細は青森県のホームページにも掲載されています。
・「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録応援CMが期間限定放送中です! - 青森県庁ホームページ
そのCMに起用されたのは。あおもり縄文大使にも任命された秦基博さん。
で、この二種類のCMを観て、秦さんと共にあおもり縄文大使に任命されたレキシ(ソロユニット名なので敬称は略します)の立場は…?と、強く思ってしまいました。任命については昨夏の音楽ナタリーの記事を参照してください。
昨年9月に青森市の三内丸山遺跡で行われた『世界遺産劇場』では土曜日に秦基博さん、日曜にレキシというラインアップで開催され、両日二組が共演も果たしています。そして昨夏の開催内容発表の段階における”アー写”においては、レキシの背景に三内丸山遺跡の六本柱建物(復元)が映るほどの熱の入れようで、『世界遺産劇場』ライブへの強い意気込みやあおもり縄文大使任命の喜びを強く実感したほどでした。アー写については弊ブログでも掲載しました。
『世界遺産劇場』ライブの日曜日の動員数は、さんより千人ほど少ないものの4千人と伺っています。この動員数は青森県のコンサート会場でも最大規模のものであり、大成功といえる数字ではないでしょうか。
そしてなにより、レキシには縄文土器についての歌もあります。
これだけ歴史好きにもかかわらず【世界遺産登録応援CM】に採用されないとは…。もしかして、縄文時代にとってライバル(?)の弥生土器も持ちだして”どっちが好き?”と問うているこの曲が青森県の逆鱗に触れた、なんてことはさすがにないでしょうが。それでもレキシによる応援CMがなぜないのか…その冷遇っぷりに、はっきりいって憤慨しています。
レシキは、秦さんにおける「ひまわりの約束」のような大ヒット曲はありませんが、これまでの活動が口コミで話題となり、たとえばレンタル店ではこれまでのアルバム4作および昨秋リリースのシングルはすべて用意されています。また『タモリ倶楽部』等にも出演しており、サブカルチャー好きな人々には(CDの売上以上に)認知されていることでしょう。サブカルチャー好きの方はその分野を極めんとするあまり情熱や金銭の投入に(良い意味で)糸目をつけない傾向があるはずで、その意味においてレキシによるCM出演は、歴史好きな人に(世界遺産に登録された際は)青森に来てもらう動機づけに強く影響するはずです。そして青森へ来ていただければお金が落ちる…というのはいやらしい表現かもしれませんが、観光客増加が目的ならばその”皮算用”は考えるはずですよね。そういう意味でも、あおもり縄文大使に任命しておきながらライブ終了後にレキシが冷遇されることには納得出来ません。仮にCM依頼をレキシが断ったとしたならば話は別ですが、こういう冷遇の仕方は最終的に三内丸山遺跡のイメージにも悪しき影響を及ぼしかねないと思いますので、青森県には再考を願います。