米ビルボードシングルチャートを定点観測。
2月13日付のシングルチャート。今回大きな動きがあったとのことから、通常発表される日本時間午前5時には下記動画がアップされず、代わりに”ビルボードの中の人”がまずは生配信で紹介するという異例の形に。後にJustin Bieber Replaces Himself at No. 1 on Hot 100 With 'Love Yourself' | Billboard(2月1日付)として情報がアップされましたが、その内容を見てみると。
ジャスティン・ビーバー「Love Yourself」が自身の「Sorry」から首位を継承、アデルが14週目にしてトップ3から陥落(代わりにトゥエンティーワン・パイロッツが3位に上昇)、セレーナ・ゴメスが初となる2曲同時トップ10入り…等、たしかにトピックは多いですね。その中で、個人的に最も気になったのはリアーナ feat. ドレイク「Work」の初登場9位という高記録。
この「Work」および、同曲を含むリアーナの、突如発表されたアルバム『ANTI』(ならびに『ANTI』に至るまでの背景等)については、ライターの渡辺志保氏によるブログエントリーにて非常にわかりやすくまとめられていますので、そちらを是非。
(ちなみに上記エントリーに関し、bmr未崎氏によるツッコミもありましたので、合わせて紹介させていただきます。)
先月27日に突如発表された「Work」は、金曜から木曜までが集計期間となるデジタルソングスチャートで126,000枚を売り上げ同部門で1位を記録。発売開始からわずか2日しか集計期間がなかったことを考えれば凄いことです。日曜までを集計期間としたラジオソングスチャートでは27位に初登場し、総合部門で9位に。これによりリアーナは、米ビルボードシングルチャートで27曲目となるトップ10入り。これはマライア・キャリー、ジャネット・ジャクソンそしてエルトン・ジョンという錚々たる面子とタイとなる、歴代5位という快挙を達成しました。ちなみに最多トップ10入り記録を調べると、3位はザ・ビートルズの34曲、2位はエルヴィス・プレスリーの36曲、そして1位はマドンナの38曲(マドンナ、38作目の全米ビルボードTOP10入りで史上最多記録を更新 | Musicman-NET(2012年2月17日付)より)。リアーナは今月20日に28歳になるということで、未だ20代という年齢や『ANTI』の勢いを踏まえれば、彼女のトップ10ヒットはこれからも量産される予感がします。
リアーナのアルバム『ANTI』についてはフライングでリークされたことが影響してか、米ビルボードアルバムチャートでは初登場27位という結果にとどまっています(Rihanna's 'Anti' & 'Work' Blast Onto Billboard Charts | Billboard(2月1日付)より)。無料配布分がどうカウントされるのか、そして2月5日にフィジカルリリースされることで売上がどう推移するか、ここ数週のチャート動向に注目しようと思います。