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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

デヴィッド・ボウイ、遺作からのシングルが全米トップ40入り

ビルボードシングルチャートを定点観測。祝日の関係で1日発表が遅れましたが、1月30日付のトップ10等の速報が公表されました。ジャスティン・ビーバー「Sorry」が2週連続の首位を獲得しています。

前週からトップ10内に入り込んだ曲はないものの、トップ10内での変動は大きく、トゥエンティ・ワン・パイロッツ「Stressed Out」が1ランクアップの4位、セレーナ・ゴメス「Same Old Love」が同じく1ランクアップの5位、アレッシア・カラ「Here」が3ランクアップの6位と、それぞれ最高位を記録。その他、トップ10入りを伺う曲も多数あり(一方では20週連続ランクインのジャスティン・ビーバー「What Do You Mean?」が10位に後退等もあって)、来週は大きく変動することが予想されます(以上、ランキング情報はJustin Bieber's 'Sorry' Leads Hot 100, Selena Gomez Hits Top Five | Billboard(1月19日付)より)。

 

そして、同週のアルバムチャートにて初登場1位となった、デヴィッド・ボウイの遺作『★(Black Star)』からのシングル、「Lazarus」が40位にエントリーを果たしました。トップ40内のランクインは「Never Let Me Down」(1987)以来であり、実に29年ぶりとなります(David Bowie Scores First Top 40 Hot 100 Single Since 1987 | Billboard(1月19日付)より)。アルバムチャートにおいても、アデルから首位の座を奪ったのがデヴィッド・ボウイとは正直予想だにしていませんでした…それだけ彼の死は世界中で衝撃だったのでしょう。

この曲の出だしが”Look up here, I'm in heaven”とあり、あたかも自身の死を予見していた曲だといわれている「Lazarus」。タイトルの意味を調べると、

ラザロ.1イエスのたとえ話に出てくる貧者〈《聖書》ルカ書16:19-31〉.2イエスが死からよみがえらせた男〈《聖書》ヨハネ書11:1-44;12:1-18〉

「Lazarus」の検索結果 - Yahoo!辞書より

とあり、なるほど…と唸らされます。

遺作となったアルバムは日本でも、発売2週目にしてトップ5入りを果たしました(4ランクアップの5位。【オリコン】デヴィッド・ボウイさん遺作が2週目でTOP5 | ORICON STYLE(1月19日付)より)。傑作との評判の高いこの作品を、自分も聴き入ってみようと思います。