スペイン紙エル・ムンド(電子版)によると、米ミュージシャンのアラン・トゥーサン氏が9日、マドリードで行われたコンサート後に心臓発作のため死去した。
77歳だった。
昨夜SNSで知った報道。現役での活動中に起きてしまった悲劇に、胸が痛みます。
米ビルボードではアラン・トゥーサンの功績を讃え、氏が関わった"特筆すべき10曲"を掲載。
クリスティーナ・アギレラ等によるリバイバルヒットも素晴らしかった、ラベルによる「Lady Marmalade」も氏のプロデュースなんですね。
個人的には、氏がピアノで参加した中島美嘉「ALL HANDS TOGETHER」が忘れられません。
ハリケーン"カトリーナ"で甚大な被害を受けたニューオーリンズの復興を祈願し、アラン・トゥーサンをはじめとする米南部の名うてのミュージシャン達と共に作り上げた、ポジティブなメッセージソング。個人的にはこの曲が、邦楽にゴスペルのフィーリングを取り込んだ重要作だと位置付けていて(邦楽×ゴスペルについては、【Diggin'】18. 広がっていく”J-Pop × ゴスペル”(2013年2月15日付)で触れています)、氏のバックアップがさらに深い説得力をもたらした、とも考えています。惜しむらくは上記動画が短尺であるゆえ、実際に曲を聴くなどして、アラン・トゥーサンの冥福を祈りたいと思います。