イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

"ケータイ派?スマホ派?"という質問のナンセンスさを憂う

正確には、『"ケータイ派?スマホ派?"の問いに対して、支持しない側を執拗に非難することがナンセンス』だということですが。

 

昨日放送の『GO!GO!らじ丸』(RABラジオ 月-金曜 11時55分)内特集コーナーでケータイ・スマートフォンの進化を取り上げる際、(前回同様の特集を行った1年前に比べて)ケータイ派およびスマホ派の割合は変わったのか気になる、とのことでリスナーに募ったのが先の"ケータイ派?スマホ派?"だったのですが…蓋を開けてみれば"私はケータイ派です。スマホでゲームやるなら家でやれ!"のような意見ばかりが寄せられていました。自分が支持する側の好い点を挙げる人もいながら、それ以上に支持しない側を罵倒、非難する(そしてそうすることで自分の支持する側を相対的に高い地位にもっていく)意見が目立っていた印象。パーソナリティの方々もこのような意見ばかりが来ることに、本来の募集テーマの意図とは異なるんだけどなあと苦笑していましたが、本当に同意です。まあ、同局の別のパーソナリティの方で、その昔同じようにスマートフォンを激しく非難する人がいたことがあり、その方と同様の感覚を抱くリスナーが少なくなかったのかもしれませんが。しかしながら、とにかく不快でした。

 

なぜ自分の支持する側を純粋に好いといえないのでしょう? 支持しない側を罵倒しないと自分の考えを言えないのはなぜでしょう? 結局は自分の立場に絶対の自信がないからではないのでは?と思うのです。【逆謙譲】、やめませんか?(2012年10月2日付)でも書いたのですが、そういった物言い(イコール"逆謙譲"と呼んでいます)をする人の『人としての歪さを証明してやしないか?』(過去のブログより)と、強く思います。

 

 

今回のような二者択一のメッセージテーマ設定は、リスナーにとっては最も投稿しやすい形ゆえにエスカレートしやすかったのかもしれませんし、生放送のラジオ番組はパーソナリティとリスナーの関係に因る"生き物"ゆえに予想外の方向に流れることも少なくありません。しかし、その方向が"歪み"になってしまい不快感を覚える者がいると判断したならば、早いうちからリスナーに是正を呼びかける必要はあったと思います。それが遅きに失してしまったこと、そして平然と"逆謙譲"を用いるリスナーが少なくなかったことには、違和感と悲しみを覚えて仕方ありません。