昨日はこのようなエントリーを記載しました。
取り上げた歌手のうち、SKY-HIとDa-iCEが青森で発売記念イベントを開催。それも共に5月28日というのですから驚きです。SKY-HIは現段階で詳細未定ですが、Da-iCEについては弘前市のヒロロにて行う、と先週アナウンスがありました。
・Da-iCE ニューシングル「トニカクHEY」発売記念ミニライブ&握手会開催決定@青森 - NEWS | Da-iCE (ダイス) OFFICIAL WEBSITE
6月14日にリリースされるシングル「トニカクHEY」の予約者を対象に、1枚で全員との握手会参加券、2枚で個別握手会参加券がもらえる仕組み。個別握手会参加券では全員握手会に参加出来ないとのことで、推しメンバーが複数いらっしゃる方には悩ましいのでは。個人的にはシングルCDセールスにおける(実際には何人の方が購入したかを示す)ユニークユーザー数が見えにくいという意味でこういった販売手法はあまり好ましい方策とは思えないのですが、それはアイドルを中心にほとんどの歌手が行っていること。仮に自分の意見がまかり通り、全ての作品が1種発売且つひとり1枚のみ購入というルールがイベント内外にかかわらず徹底されたならば、今すぐにでも音楽業界は滅びかねないゆえ、その点には寛容にならざるを得ません。
しかし、個人的に無視出来なかったのが、上記開催決定案内において『ご予約された商品の受け取りは、2017年6月14日(水)以降に、未来屋書店ヒロロへお越しください』という一文でした。フライングゲットが出来ないという問題もありますが、ヒロロにある未来屋書店では、そもそもCDを販売していないのです。
・未来屋書店|ショップリスト|ヒロロ(HIRORO)弘前駅前ショッピングモール&公共施設
これでは、Da-iCEの過去作はおろか、Da-iCEの関連歌手等の商品をついで買いする需要喚起が見込めません。これは機会損失といえるのではないでしょうか。
さて、弘前市の新品CD購入環境については以前掲載しています。
2年前の段階で新品CDの取扱を終了していたメディアイン2店舗が、親会社の清算により閉店(弘前市のレンタル店、メディアイン2店舗閉店...その最終日(2015年7月1日付)より)、CDをレンタル出来る環境まで減ってしまいました。特に弘前駅前の現状は酷く、駅を起点に行動する高校生等には、弘前の音楽環境はとても豊潤とは言えません。そんな中で最近ではヒロロが、3階のイベントスペースをほぼワンフロア自由に使えるという空間のメリットを活かし、EXILEのメンバーやはるな愛さん、昨年は森山直太朗さん等、様々な歌手やタレントを招聘しています。それは素晴らしいことですし自分も森山直太朗さんのイベントで感動した身ではあるのですが(森山直太朗の生歌に圧倒される(2016年9月11日付)より)、その際もインストアライブのみならず、CD予約者向けの特別イベントが用意されていました。つまり、CD購入を前提とした催しとなっているわけです。
ならば、ヒロロ側がCDショップを展開させるという考えになぜ至れないのか、疑問をいだいてしまうのです。CD自体のニーズは減少しているのは重々承知で、それでもこのようなイベントを積極的に展開するのはともすれば矛盾だと考える自分がいます。新規出店を望まずとも、たとえば未来屋書店のほんの一角、売れ筋のみでもいいので(それこそCDセールスが見込めるアイドル等を主体とした取り揃えでも可。市内の別店舗と差別化を図ることが出来ます)、CDコーナーを作るなりしていただきたいものですが如何でしょう。火曜日等のフラゲ日にヒロロに立ち寄るという動機も生まれますし、イベント開催時により大きなメリットが店舗ならびにヒロロ自体にも生じると思うのですが。今のままではなんだか寂しいと思ってしまう自分がいます。