昨日の『ミッツ・マングローブのオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送 毎週水曜22時)でもOAされた、これからの雨の季節にもピッタリな一曲。ミッツさん本人が作詞、作曲およびプロデュースが元JUDY AND MARYのTAKUYAさんという布陣による、台湾の歌手AARON初の日本オリジナルシングル。3月18日にリリースされていたのですが、放送を(著作権上音楽が削除された)ポッドキャストで聴くことが多かったため、きちんとしたチェックが遅れてしまいました。これが本当にセクシーな逸品。
歌詞における、2番以降に多くなる英語のフレーズ(発音の上手さによりほぼ違和感なく聴こえるのは見事)をはじめとする曲へのこだわりについては、TAKUYAさんとミッツ・マングローブさんによる対談(TAKUYAと初作詞提供したミッツ・マングローブが対談!AARONの新作秘話について語る | ORICON STYLE(3月25日付))を参照していただきたいのですが、特に印象的だと思ったのはイントロの流麗さ。
記事では曲の雰囲気がジャジーだと(書き手により)形容されていますが、個人的にはイントロの部分がスムース&メロウなR&Bを想起させ、胸を掴まれました。TAKUYAさん、もしかしてケムとアイズレー御大によるこの曲を意識したのかな、と勝手に思ったり。
・Ronald Isley feat. Kem「Promise To Love」
(from Ronald Isley's『This Song Is For You』(2013 →iTunes Store)
& Kem's『Promise To Love』(2014))
そこまで似てるというわけではないですし、イントロが終わるとケム&アイズレー御大のほうがR&B濃い目にはなるのですが、「Promise To Love」が好きな自分にとっては、そして未だ国内盤未発売のケムを想起した音が日本において少しでも広まっていることに嬉しさを覚えます。
最近、BoAやSHINeeが出身地でリリースした作品もそうでしたが、今回のAARONの楽曲に関しても、いい意味でJ-Popらしくないんですよね(サビのメロディはややJ-Pop感ありましたが)。BoAの「Kiss My Lips」については、その世界観がアリーヤの「Rock The Boat」のブラッシュアップみたいだと後になって思ったのですが、R&BやUKガラージの名曲を咀嚼することに、アジアの歌手は長けているんだなという印象がより強くなりました。