イマオト - 今の音楽を追うブログ -

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ミッツ・マングローブも賞賛した20th Century「不惑」は社会人に刺さる一曲

昨夜、SNSのタイムラインでジャニーズ話が盛り上がっていたので調べてみると、ミッツ・マングローブさんがニッポン放送に出演した際のリアクションの多さということに気付きました。

昨日はおよそ4時間にわたり『オールタイム・ジャニーズ 歌い継ぎたい名曲リクエスト』(ニッポン放送)がOAされ、そのパーソナリティを務めたミッツさんの”ジャニーズ愛”が炸裂された模様。以前レギュラーを務めた『オールナイトニッポンGOLD』にて彼らの音楽への並々ならぬ思いを伝え続けてきたゆえの今回の起用であり(そう断言していいでしょう)、『...GOLD』でミッツさんのジャニーズ愛に触れたジャニーズファンにとっては”ミッツさんなら安心”と思ったであろう、ミッツさんへの全幅の信頼に溢れたリアクションの数々でした。自分は放送を聴いていないのですが、以前『...GOLD』でのミッツさんの熱い思いに接したことはあります。

 

タイムラインで特に印象的だったのが、V6の最新シングル「Beautiful World」の通常盤カップリングに収録された、20th Century「不惑」へのリアクションの多さ。20th Century最年少の井ノ原快彦さんが40歳を迎えたことからその”40歳”を意味するタイトルが付けられたであろう曲の歌詞を、KIRINJI堀込高樹さんが手掛けたということに最初驚きました。まさか掘込さんがアイドルソングを提供するとは...と思ったのですが、この歌詞が実に刺さるのです。

サラリーマンなら、いや社会人ならほとんど誰もが感じたことがあるであろう心情が歌われ、リアルな歌詞なのです。不惑といいながらも実は心の中で惑い、葛藤しているその様をアイドルが歌うというのはなかなか面白い構図ではあります。

 

面白いのは、この曲は多くの部分でジェイソン・デルーロ「Want To Want Me」(2015)を髣髴とさせるのですが、ジェイソンのほうはラブソングであるのに対し、「不惑」が描くのは男の葛藤というその差がなかなかツボだったり。

「Want...」の和訳は下記に。

(勝手ながらリンクを貼らせていただきました。問題があれば削除させていただきます。)

 

「Want...」でサビ前にメロディが上昇する部分(♪So highと繰り返すところ)とシンクロしているように思う箇所が、「不惑」の2番サビ前の♪仕事、出来ます という部分。得意になっていた主人公の自信(自惚れ)がその駆け上がる音階に乗せられることでより強調されており、堀込高樹さんの歌詞の乗せ方が実に巧いなと思うのです。

 

20th Centuryの「不惑」、ジャニーズが得意ではないという人でも社会人なら是非聴いていただきたい作品ですね。通常盤購入という方法もありますし、通常盤ならばレンタルもされています。そして堀込高樹さんの詞世界が気に入ったならばKIRINJIの作品群にも手を伸ばしていただきたいところ。再来月出るアルバムからの先行曲もまた格好良いんですよ。