イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

さかいゆうとゴスペルは密接な関係にある

1月19日(土)26:18からTBSで放送される「TBS若手ディレクターと石橋の土曜の3回」にさかいゆうが出演する。

(中略)

今回は「日本の名曲がゴスペルアレンジでどう生まれ変わるか」という企画で、さかいゆうはゴスペル隊とのコラボによるパフォーマンスを披露する。

・ナタリー - さかいゆう、TBS石橋貴明バラエティでゴスペル隊コラボより

関東ローカルらしいのでこちらは観られないのが非常に残念です。さかいゆうさんの源流の一つがゴスペルだと強く実感しているので、それを確かめてみたいという思いが強くあります。

昨年の私的邦楽ベストにて「君と僕の挽歌」を選んだのですが、それ以前にも彼の音楽ではとりわけ重要な局面でゴスペルを源流とする作品が登場しています。インディ時代の「BIG BANG」(アルバム『Yu, Sakai』(2008)収録。iTunesで試聴可能)ではディアンジェロ(D'Angelo)もしくはゴスペル界の異端児とも言えるトネイ(Tonex)を踏襲したような変態性の高いトラックや歌唱を披露し(とりわけ終わり方が凄まじい!)、メジャーファーストアルバムとなる『Yes!!』(2010)収録の「train」(アルバムに先駆け配信リリースされていました)ではバックコーラスやハンドクラップがゴスペルを意識したものに。そして「君と僕の挽歌」(アルバム『How's it going?』(2012)収録、アルバムからの先行シングルとしてCDリリース)は"生きる"ことをうたう歌詞やライヴ映像を観ると観客にサビを歌ってほしいとする姿勢(普段J-Popのライヴで散見されるものでしょうが)がゴスペルのそれに近いなと思ったり。

メジャー以降の2曲は(配信含め)シングル化、そして「君と僕の挽歌」以外はアルバムのラストに置かれています(『How's it going?』では「君と僕の挽歌」はラスト前に置かれていますが、最後の曲「パズル」はピアノのみで歌われた3分弱の小品で歌詞はこちらも"生きる"ことがテーマになっており、"2曲で一つの作品"と言っても過言ではないかもと思ったりしています)。ゴスペルを意識もしくは踏襲した曲が全てラスト(の方)にあるというのが偶然だとは考えにくく(あくまで私見ですが)、ゆえにさかいゆうさんがゴスペル(アプローチの曲)を如何に大切にしているのかを実感しています。

 

そんなさかいゆうさんが日本の名曲をゴスペルアレンジでどう生まれ変わらせるのか、本当に気になります。東京近郊の方は是非観て(よかったら感想を教えて)欲しいなあと思う次第です。