イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、チャイルディッシュ・ガンビーノが7000万近いストリーミングで2週連続の首位達成

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の5月20日月曜に発表された、5月26日付最新チャート。物議を醸しているミュージックビデオが話題のチャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」が2週連続で首位を獲得しました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

<動画はアップされ次第掲載します>

 

チャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」の強さが目立ちます。前週は解禁のタイミングによりデジタルダウンロードおよびストリーミングが丸1週間分のカウント対象とはならなかったのですが爆発的な数値を記録。今週はデジタルダウンロードこそ前週比36%ダウンしたものの、ストリーミングは同7%上昇し6960万を記録。2指標で1位を獲得し、ラジオエアプレイでも前週比77%もの大幅増となりました。

そしてドレイク「Nice For What」(2位)および「God's Plan」(3位)、さらにポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」(4位)とヒップホップ楽曲が続く形に。「Nice For What」はストリーミング、デジタルダウンロード共に前週比8%ダウンしながらラジオエアプレイでは同6%上昇、「Psycho」も同じくラジオエアプレイが前週比12%上昇しており、曲自体のピークはまだ過ぎていないことがラジオエアプレイの動向から証明されています。

今週はトップ10内の順位の変動こそあれ、内外の入れ替わりはありませんでした。3ランクアップしたアリアナ・グランデ「No Tears Left To Cry」(7位)は日本時間の昨日、現地5月20日日曜に開催された【2018 ビルボードミュージック・アワード】のオープニングで披露され、次週のさらなるランクアップも期待出来ます。

チャートを賑わせている曲で他に披露されたのはゼッド、マレン・モリス&グレイ「The Middle」(6位)、ショーン・メンデス「In My Blood」(20位)等。音楽賞はチャートに少なからず影響するため、次週の動向に注目です。なお、パフォーマンス映像はその大半が各歌手の"公式動画"としてこの数日中にアップされることでしょう。

 

もうすぐトップ10。エラ・メイ「Boo'd Up」が6ランクアップし11位へ。この曲、およびエラに関してはbmrが詳しく報じています。

(それにしてもbmrの中の方の、今回のアップの速さには感服しました。)

マシュメロ&アン・マリー「Friends」が5ランクアップでトップ20入り(16位)。

マシュメロにとっては、セレーナ・ゴメスとの「Wolves」(2017 20位)を上回る自己最高位更新となりました。

 

先述した通り、次週のチャートは音楽賞が少なからず影響を与えることになりそうです。そしてチャイルディッシュ・ガンビーノがどこまで数字を伸ばし首位固めを行うか、気になるところです。

 

(※追記 8時20分)

テイラー・スウィフト「Delicate」が10ランクアップで36位に上昇。彼女にとって56曲目のトップ40入りとなりました。

アルバム『Reputation』からはこれまで5曲がトップ40入りを果たしながら在籍週数が短いものが多かった印象でしたが(この点については後日まとめようと思っています)、「Delicate」ははラジオエアプレイが好調で今週20位に上昇。しかも前週比14%アップとなり、またテイラーは【2018 ビルボードミュージック・アワード】で受賞し登壇していることから、次週さらなるランクアップも見込めそうです。

この曲でテイラーは歴代5位のエルトン・ジョンにあと1つと迫る56曲目のトップ40入り。エルヴィス・プレスリー(80曲)、ドレイク(72曲)、リル・ウェイン(71曲)にはまだまだ差がありますが破れない記録ではなさそうです。ただしドレイクがエルヴィスを抜くほうが先かもしれません。