米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の7月24日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、8月5日付最新チャート。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が11週目の首位を獲得しました。2位以下を大きく引き離しており、ライバル不在状態が続いています。
記事は下記に。
#Despacito leads the Billboard #Hot100 for an 11th week! 🔥 https://t.co/BU9s2RG0kK pic.twitter.com/TuQb7QYkFL
— billboard (@billboard) 2017年7月24日
そしてトップ10はこちら。
「Despacito」は今週も、3指標(デジタルダウンロード・ストリーミング・ラジオエアプレイ)全てで首位という完全制覇。総合2位のDJキャレド feat. リアーナ&ブライソン・ティラー「Wild Thoughts」と比べてみると。
「Despacito」
デジタルダウンロード 118000(1位 前週比6%ダウン)
ストリーミング 5760万(1位 前週比4%ダウン)
ラジオエアプレイ 1億4500万(1位 前週比1%ダウン)
「Wild Thoughts」
デジタルダウンロード 40000(8位 前週比4%ダウン)
ストリーミング 3550万(2位 前週比5%ダウン)
ラジオエアプレイ 1億700万(5位 11%アップ)
「Wild Thoughts」は総合2位とはいえ各指標が2位というわけではなく、またラジオエアプレイ以外の指標は数値を落としておりヒットの峠は越えたといえるかもしれず。ゆえに、如何に「Despacito」が強いかが解るというものです。あと5週首位が続けば最長タイに並ぶのですが、もはや射程圏内といえるでしょう。
1月28日付で初登場首位を記録してから前週まで27週連続トップ5入りを果たしていたエド・シーラン「Shape Of You」を蹴落としたのがフレンチ・モンタナ feat. スウェイ・リー「Unforgettable」。スウェイ・リーにとっては所属するグループ、レイ・シュリマーとして「Black Beatles」で首位を獲得した経験がありますが、フレンチ・モンタナにおいては今回が初のトップ5ヒットに。これは今週付のアルバムチャートにて『Jungle Rules』が3位に初登場を果たした、その勢いを受けてのもの。全指標で上昇しています。
今週新たにトップ10入りを果たしたのはチャーリー・プース「Attention」。
主演作では「We Don't Talk Anymore」(セレーナ・ゴメスとのデュエット 2016年9位)以来となる2曲目のトップ10入り。客演としては映画『ワイルド・スピード SKY MISSION (原題:Furious 7)』に用いられたウィズ・カリファとの「See You Again」で一昨年、12週間もの1位を記録しており、主演作(且つ客演不在)での大ヒットに期待したいところです。デジタルダウンロードは2位(ながら前週比5%ダウン)、ラジオエアプレイは13位で前週比17%もの大幅アップ、そしてストリーミングでは20位(前週比3%アップ)。デジタル系の動きが鈍化しているのが気になりますが果たして。
もうすぐトップ10は2曲。解禁のタイミングにより、今週のチャートでデジタルダウンロード等が1週間フルで集計期間対象となった楽曲群。
・デミ・ロヴァート「Sorry Not Sorry」(52→23位)
・セレーナ・ゴメス feat. グッチ・メイン「Fetish」(92→27位)
「Sorry Not Sorry」は7月11日に、「Fetish」は13日に解禁。後者の動画はミュージックビデオではなくあくまでオーディオ(確認用)。なのに凄くエロティックな感じがしますね。
さあ、「Despacito」のライバルになるのは一体どの曲か...あまりにも安泰すぎるというか他が伸びてこないままなのが個人的には引っかかります。