イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり) 米シングルチャート、ブルーノ・マーズ新曲が5位に初登場

ビルボードシングルチャートを定点観測。日本時間の火曜早朝に発表された、10月29日付最新チャート。ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」が連続首位記録を9週に伸ばす中、ブルーノ・マーズ「24K Magic」が5位に初登場を果たしました。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

 

「Closer」は引き続き全指標(デジタルダウンロード、ストリーミングおよびラジオエアプレイ。さらにストリーミングのうち、定額制音楽配信サービス (サブスクリプションサービス)に基づくオンデマンドソングスストリーミングチャートも含む)を完全制覇する形に。俄然強さを堅持しているものの、ラジオエアプレイを除いて6~10%前週比ダウンしており、勢いに衰えはみられます。しかしながらラジオエアプレイは前週比4%、未だに上昇しているというのだから驚きです。一方、2位をキープしたザ・ウィークエンド feat. ダフト・パンク「Starboy」はストリーミングで前週比5%、デジタルダウンロードで同7%それぞれダウン。来月末のアルバムリリースまでに勢いを維持出来るのか気がかりになってきました。

 

5位に初登場を果たしたのがブルーノ・マーズ「24K Magic」。今年の全楽曲のうち4番目に高い位置でのニューエントリーを記録しました。

マーク・ロンソンに客演参加した「Uptown Funk!」同様に過去のソウルミュージックをリスペクトして生まれた楽曲(だからこそ訴えられないか心配なのですが...)。デジタルダウンロードで2位、ストリーミングで9位に初登場。ラジオエアプレイも15位を記録し全指標でまんべんなく数字を獲得しています。先週末出演した『サタデー・ナイト・ライブ』出演による効果は次週のチャートに反映されるため、各指標の数値がどこまで伸びるか注目です。

ちなみに、これまで主演作として12曲をトップ100に送り込んだブルーノにとって、自身最高位での初登場となった「24K Magic」。過去には「Just The Way You Are」(ファーストアルバム『Doo-Wops & Hooligans』収録)、「Locked Out Of Heaven」(セカンドアルバム『Unorthodox Jukebox』収録)などが1位を獲得しており、今回の曲が1位となれば全てのオリジナルアルバムから1位曲を輩出、且つアルバムからの先行曲が1位ということに。ブルーノ・マーズが未だにオリジナルアルバム2枚しか出していないことに驚かされますが、本当に期待されているし、期待を裏切らない音楽を生み出し続けているんだなあと実感させられます。

 

その他、アリアナ・グランデ feat. ニッキー・ミナージュ「Side To Side」が10位にランクイン。アリアナのアルバム『Dangerous Woman』から2曲目のトップ10入りとなり、ニッキー・ミナージュは女性ラッパーでの最多トップ10入り記録を13に伸ばしました。また初登場組ではジョン・レジェンド「Love Me Now」が55位、マルーン5がケンドリック・ラマーを客演に迎えた「Don't Wanna Know」が56位、そしてレディー・ガガ「Million Reasons」が76位にそれぞれエントリー。ガガに勢いがみられないような気がするのですがどうなのでしょう。

ちなみに「Don't Wanna Know」はケンドリック・ラマー抜きのバージョンにてミュージックビデオが作成されており、ストリーミングチャートでは2つの動画を合算した数値が反映されるものと思われます。それにしてもこの被り物といいスマートフォンのスワイプといい、『ポケモンGO』を明らかに意識していますね。こういうの、嫌いではないです。

 

※ 追記 (10月17日20時23分)

レディー・ガガのひとつ下、77位に初登場したのがピコ太郎「PPAP (Pen-Pineapple-Apple-Pen)」と判りました。

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ただただ素晴らしい限り。そしてこのことから、配信が主流になった現在において、大々的に計画しなくとも海外進出が出来るようになったといえるかもしれません。