イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

カオスな自己紹介ソング集

自分がスタッフとして関わっているFMアップルウェーブの番組、『わがままWAVE It's Cool!』(毎週日曜17:00~18:30)。4月1週目の放送では、”自己紹介ソング”を特集してお送りしました。

新入生や新入社員は勿論のこと、彼らを迎え入れる在校生や先輩社員などにとっても、またクラス替えや部署の異動などもあって、自己紹介する機会は確実にあるはずです。それを踏まえ、曲名や歌詞に歌い手自身の名前が入っている曲を(あわよくば参考になれば?と思いつつ)お送りした次第。

とはいえ、この日の放送が予想以上のカオスになったことは言うまでもなく…ということで備忘録としてメモ。

<4月5日付 オンエア楽曲>

01. ももいろクローバーZ「行くぜっ!怪盗少女

02. MULTI MAXMULTI MAXのテーマ」

03. Sexy ZoneSexy Zone

04. きゃりーぱみゅぱみゅ「きゃりーANAN」

05. トーマス・オマリー「オマリーの六甲おろし

06. グループ魂グループ魂のテーマ」

07. 倉沢淳美「プロフィール」

08. 立花理佐「リサの妖精伝説 - FAIRY TALE -」

09. ニャンギラス「私は里歌ちゃん」

10. THE BLUE HEARTSブルーハーツのテーマ」

11. KAN「桜ナイトフィーバー」(自分が選曲した4月ED)

      (来週の音楽特集が”桜”なので紹介を兼ねて)

 

歌い手自身の名前を冠した自己紹介ソングというのは、基本的に本人以外の歌唱を許さないことからカバーされにくいため汎用性は高いとはいえないのですが、にもかかわらずそれでも作られている理由は、受け手にその名前を確実に覚えてもらうため。ゆえにアイドルや、アイドルという言葉の持つ元来の意味である”偶像”的な存在の歌手が制作するという印象があります。「きゃりーANAN」には、♪アンアンアアンアン(きゃりー)ぱみゅぱみゅ というフレーズが多用されるため、彼女を好ましいと思っていない方ですら否が応でも覚えてしまうという効果が。そういう意味では彼女、そして楽曲制作した中田ヤスタカ氏は策士ですね。

 

 

歌詞全体が自己紹介の曲でソロデビューを果たしたのが倉沢淳美さん。なんといっても曲名が「プロフィール」ですからね(→歌詞)。ソロデビューの1年以上前にはわらべとしてデビューしており、認知度が決して低くはないと思うものの、ソロデビューを機にあらためて自己紹介して知っていただく目論見だったのかもしれません。生まれ年や年齢を歌い上げる部分を聴いた直後に、ブースにいた女子大生DJのひとりが”マジか!”と感嘆の声を発していたのが印象的でした。それだけ、今の時世にはなかなかない強烈な歌詞だと言えるでしょうね。

 

「リサの妖精伝説 - FAIRY TALE -」は立花理佐さん本人がイメージキャラクターとなった同名ゲームソフト(→Wikipedia)のイメージソング。冒頭の♪サリナバチータ立花理佐さんの名前を逆から読む…という良くも悪くもなんと安易な!と思ったのですが、ゲーム同様謎解きの要素があると思えば楽しいかもしれません。ちなみに曲に久々に接してみて何かに似てるなと思ったら…薄くデッドオアアライブ感がありました。

(「リサの妖精伝説~」は公式動画がないので割愛。探せば若い古舘さんとの絡みが出てきます)

 

そしてなにより、元阪神タイガースで活躍したトーマス・オマリー氏による「オマリーの六甲おろし」。無論「六甲おろし」ではあるのですが、”オマリーの”と冠しているため今回オンエア。J-WAVEの平日夕方の番組でも、そしてNHK-FMでの”三昧”シリーズでもOAされる度に反響を呼んだこの曲(NHK-FMではオンエア時に音飛びするというハプニングもあったんですが、”オマリー効果”だということでなぜか納得するなど)。そのあまりの反響っぷりに?、再発盤が(しかもリマスターされ)昨秋リリースされました(ナタリーより)。とはいえ独特の声はそのまま。バックの音のチープさも相俟って…。

実はこの曲の後にニャンギラスを持ってきたんですが、オマリーの印象が強すぎて霞んでしまうほど。それだけ強烈でした。なぜ再発したのかは謎な部分も多いのですが、音源を手に入れて好かった、使える企画があって好かったと実感しています。

 

 

ちなみに放送スタジオは弘前市のまちなか情報センターという施設の中にあるのですが、センター内では中高生が学習出来るスペースがあり常に混んでいるんですよね。この曲が流れたときどんな反応だったのか、とても気になるところです。